【黒バス】花屋敷 Part3 (ページ16)

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灰崎視点

……姉ちゃんに聞いてくれとは言ったものの、虹村さん怒られそう

虹「まあその内聞くわ。俺の昔の事知ってて自分は隠すなんてずるいよな」

灰「………そういや虹村さんも結構ヤンチャだったんだっけ？」

虹「……そんなことねぇ。忘れろ」

灰「アンタめちゃくちゃ嘘下手だな」

虹「…うるせぇよ」

灰「アンタはなに？喧嘩してた？」

虹「………まあしてたけど。お前もわかるだろ？歩いてるだけで吹っ掛けられんだよ」

灰「あー、そういうタイプ？分かるわ」

虹「だろ？」

灰「でも自分からも吹っ掛けたんじゃねぇの」

虹「……たまにな」

灰「してたんじゃん…」

虹「でもちゃんと家には帰ってたし。Aさんと比べたら大人しかったと思うけど？」

灰「…意外と同じくらいだったり」

虹「しねーよ！…多分」

灰「ふうん…？」

ついつい訝しんでしまう

だって虹村さんってバスケばっかしてるイメージしかないのに喧嘩とか強かったし

本当はかなりヤンチャだったんじゃねぇかと思う

それこそ姉ちゃんみたいな

だって姉ちゃん、自分から喧嘩吹っ掛けないくせに吹っ掛けられた喧嘩は買うから結局暴力沙汰起こしてたし

………今じゃあんなにか弱いのにな

でも成績は良かったんだっけ？

おかしい話だよな、サボってたりとかしてたはずなのに

虹「………Aさんと同い年が良かった」

灰「は？何だよ急に」

虹「そしたら荒れてたAさんも見れたろ？」

灰「見れただろうけど、同い年だったら絶対相容れなかったと…いや、でもつるんでた可能性もあるか…」

虹「髪とか染めてた？」

灰「姉ちゃん？」

虹「そう」

灰「いや…染めてはなかったと思う」

虹「そうか…まあでも、お前と同じ色だし染める必要もなかったのかな」

灰「多分な」

虹「写真とかねーのかな…」

灰「…ないだろ、あっても姉ちゃんなら処分してると思うぜ」

虹「だよな～…どっかに残ってたりしねぇのかな…」

灰「諦め悪すぎ。今度家に行った時に探せば？」

虹「…勝手に部屋漁るのは良くないじゃん」

灰「じゃあ諦めろ」

虹「それは嫌だ」

灰「わがまま…」

虹「あ、本人に聞けばいいんだよな」

灰「よっぽど死にてぇらしいな」

虹「…大丈夫だろ。絶対見るから結果楽しみにしとけよ」

灰「じゃあダメだったらなんか奢って」

虹「いけたらお前も奢れよ？」

灰「いいぜ」

2人でよく分からない賭けを約束して、その日は別れた

…無理だと思うけどな