【黒バス】花屋敷

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虹村視点

……………Aさんを好きだと自覚したのは良いけど、顔を合わせた時にどんな顔をしたら…

まあ、告白をする勇気なんてのは持ち合わせていない

だって、絶対にあしらわれる

「今だけよ」なんて言われると思う

…人間の気持ちなんてコロコロ変わるし複雑だから分かるけどさ

俺も、変わらないって断言出来ないし

…………でも、まあ…今は…Aさんと一緒にいられるなら良いか


赤「……あの、虹村さん。どこか具合でも悪いんですか？」

虹「あ？いや、別に…」

赤「…百面相してましたよ」

虹「うわっ、マジか」

赤「何かあったんですか？」

虹「…別にない」

赤「………虹村さんって、嘘をつくのが下手ですよね」

虹「…うるせぇ」

久「赤司、コイツのことは放っておきな」

赤「そう言われましても…」

久「恋患いってやつだから、世話焼くだけ無駄だよ」

赤「恋患い…ですか…」

虹「ばっかお前！なに赤司にまで言ってんだ！」

久「ダメだった？」

虹「だ、だめ…ではねぇけど」

赤「それにしても虹村さんが恋ですか」

虹「…似合わねぇとか思ってんだろ」

赤「いえ、虹村さんを恋に落としたのはどんな方だろうと思いまして」

久「あー、なんか歳上の、」

虹「言うな！」

久「ダメか」

虹「…恥ずかしいんだよ」

赤「歳上なんですか？」

虹「……ん、まあ」

赤「良いと思いますけど」

久「俺らも別に悪いとは言ってないよ」

虹「う、うるせぇな！俺のことは良いから集中しろよ！」

久「はいはい」


………歳上っつっても、10歳上なんだよな

相手にしてもらえそうにねぇよ……

いやでも、今は確かに未成年で子供だけどもっと歳を重ねれば…

…あー、マジか、俺

何年あの人に片想いする気だよ

あの人だって、あんなに綺麗なんだからいつ結婚してもおかしくない

そうだよ、もう結婚してたっておかしくない年齢だし、しようと思えば明日にだって結婚できる

…………そういう相手っていんのかな

俺がほぼ毎日行っても大丈夫な辺り、いないと……思うんだけど

一人暮らしだって言ってたし…

…もしいたらどうしよう

……いや、身を引くしかないけど

そうだよな、いつ結婚したっておかしくないんだよなぁ…

俺はあと4年くらいあるし…

………まあ、いいや

とりあえず俺はAさんのことが好きだから、それを悟られないように会おう

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