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………

今日もまだ寒いわね…

いつもより少し遅めに起きて、震えながら庭の植物に水をやる

ああ、寒い

全部終わったから中に入ろうかと思っていると、門のところに人影が見えた

修造くんかと思ったけど、違う

……あ、


貴「祥吾…」

灰「……そんな格好で外に出たら風邪引くぞ」

貴「平気よ。それよりも中に入る?」

灰「入る。今日もなんか作った?」

貴「さっき起きたばかりだからまだ何も。リクエストあるかしら」

灰「あれが良い、チョコのやつ」

貴「チョコ…?ああ、この前のガトーショコラのこと?」

灰「そう」

貴「じゃあチョコがあったらそれを作りましょうね」


私の弟である祥吾は、春に帝光中に入学した

新しい制服もよく似合っている

2人で中に入ってキッチンへ行き、冷蔵庫を開けた


灰「あった?」

貴「あった。作るから手伝ってくれる?」

灰「ん」


祥吾と一緒にガトーショコラを作っていく

…………あんなに小さかったのに、随分大きくなったわね


灰「…なに」

貴「大きくなったなと思って」

灰「まあ、そりゃな」

貴「部活は入ったの?」

灰「まだ」

貴「あら、そうなの。というか学校は?」

灰「………朝は出たけど、昼からの授業だるいからサボり」

貴「それで来たのね」

灰「家に帰んのもだるかったし」

貴「ふふっ、貴方が帰らないでここにいたらあの人はどんな顔するかしらね」

灰「……この家焼かれかねないだろ」

貴「あらあら、ふふっ、怖いわね」

灰「そもそも、母さんは俺がここに出入りしてんの知らねぇし」

貴「……言ってないの?」

灰「言ったらもう行くなって言われるだろ」

貴「まあ…そうね…」

灰「それは嫌だし、どうせ母さん気づかねぇし」

貴「貴方が良いならそれで良いんだけど」

灰「うん、良い」

貴「そう」


出来上がったガトーショコラと淹れたてのココアを持って2人で階段を上がる

話しながら作っているとあっという間に出来上がるわね

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年12月13日 6時

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