27話 ページ28
午後5時頃。
「シンチャオ。お邪魔する」
「晩上好〜」
「あ、マカオとベトナムヨ！晩上好！」
「あれ、タイはいないの的な」
「ああ、彼はもう少しあとで来るんじゃないか」
そう言って中に入ってきたのは、メガネをかけたニコニコとして穏やかそうな男の人と、美人な女の子だった。
「あ、こちらが香港君が言ってた新人の方ですね？私はマカオです」
「あ、初めめして。一条Aです」
「私はベトナムだ。宜しくな」
「よろしくお願いします！」
「ベトナム、この子、可愛いでショ？」
「さっき送られてきた写真見て思った。美人だな」
「え、写真って何！？台湾何してんの！」
「あっごめんごめんヨ！ほらさっきみんなで撮ったやつ、亜細亜のグルチャに載せたんだヨ！タイ達に先にお知らせしとこうっテ。あと、そっちのグルチャも招待したから見てネ！」
「あ、そういうことね！見とく。ベトナムさん、あの、ベトナムさんも美人ですよ！中国はキリッとした雰囲気だし、台湾は可愛い感じで、ベトナムさんは凛々しい美人ってイメージです」
「…ありがとう…あと私にも台湾に話すように話してくれて良い」
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
「ちょっとそこ女子会始めんな的な！マカオのこと忘れてる的な！」
「いえいえ、楽しそうでいいですね〜」
「ごめんなさいマカオさん！よろしくおねがいします。」
「いえ、こちらこそ^ ^」
とことん穏やかな人だ。なんか心が癒される。
でも、マカオなんて国初めて聞いた。あとで調べてみよう。
「マカオってご存知ですか？昔はポルトガルさんの領地だったんですけど、今はミスター、中国さんの一部です。まあ、香港君と同じような感じですかね〜」
「あ、そうだったんですか…。初めて知りました…」
なんか心を読まれた気がします。
「なんか静かだネ。」
「確かに…」
「韓国が喋ってないからじゃないのか？」
ふと見たら韓国、爆睡してる…
そしてその横では
「日本さん…まだアニメ見てるヨ」
「あれは立派なネット依存症的な？」
「香港君も人のこと言えないですよ^ ^」
「そうだよ香港。昨日だってカップ麺食べながらネットしてたんでしょ？身体に悪いよ」
「なんかAって母親みたいだな」
「何ですって！？香港さん、それは良くありませんよ」
いきなり日本さんが話に入ってきた。聞いてたんですか…。
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