10話 ページ11
「じゃあショッピング行くヨ!」
台湾に手を引かれて進む。
「ここ、安くてオススメだヨ」
…その後のことはよく覚えてない。
いや、疲れすぎて。
台湾に引っ張られるがままにあちこちの店に入り選んで試着し買ってまた入って選んで試着して買って…
普段あまり服は気にしないで、姉のお下がりを着るのをいとわないような私に、こんなに疲れるショッピングは初めてだった…
まあでも、台湾とは色々話して仲良くなれたからいいけどね。
買い物の途中に、別次元から来たこととかも話したんだけど、
「そっか!それは大変だネ。でもきっと戻れるヨ!」
って軽く受け流された。
「一緒にショッピングできる友達いなくなっちゃうのは寂しいけどネ。戻る前にたくさんお出かけしようネ!」
「うん!」
あ、でももうショッピングは懲り懲りです…。
「沢山似合う服あって良かったネ!安いし。センセのお金で美味しい思いできたネ」
「台湾、それ言っちゃうの!?」
「まあ大丈夫ヨ!センセ、あー見えて奢りたがるし、優しいヨ。ちょっとセコイけどネ!」
「褒めてるか貶してるかわからん!」
「褒めてるヨ!一応ソンケーしてるヨ!」
「ソンケーって言葉がすごく軽く聞こえる!尊敬してる人の家に爆竹仕掛けるの!?」
「それとこれとは別ネ!あとこれは香港と韓国がやり出したことヨ!私は誘われただけヨ」
「いやいや乗る方も悪いって!」
「「あははは」」
こんな風に、早速台湾とはコントのようなことができるまでに仲良くなれた。
この世界も意外と楽しいかも。
そう思い始めた。
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