第83振 双子神と本丸←主命は全うしますが…(長谷部side) ページ39
長谷部side
ーー孤独様の本丸を救った、翌日。近侍に選ばれた俺は、何故か双子神の世話も任された。荷葉様の近侍の筈が、何故このような事に。荷葉様に頼まれたから、だけども!!
タナトス「其処の…はせべ、だったか??りょくちゃとやらを持って来い」
A「タナトス、頼み方と言うものがありますよ。…ゴメンね、長谷部さん。鶯丸さんか平野くんに言って、良い茶葉で淹れて貰って。言えばわかる筈よ。8人分、お願いできる??」
長谷部「主命とあらば!!」
厨に向かう途中、気が付いた。…何故、8人分なのだろうか??と。そう思っていたら、ちょうど鶯丸に会った。
鶯丸「やぁ、長谷部。どうしたんだ??」
長谷部「双子神に飲んで貰う緑茶を淹れにな。荷葉様が、鶯丸に良い茶葉を教えて貰えと言っていた」
鶯丸「そうか。ならば、俺が淹れよう。なん人分だ??」
そう聞かれ、8人分だと答える。
鶯丸「荷葉を入れて3つ。長谷部を入れても4つではないのか??聞き間違え…ではないな。君が荷葉の言葉を、聞き間違える筈がないからな」
湯飲みにお茶を淹れていく。お盆に8つ乗せ、審神者部屋に向かう。
長谷部「荷葉様、お茶をお持ち致しました」
扉の前で声を掛けると、荷葉様自ら開けて下さった。増えている、だと!?
A「ゴメンね、長谷部さん。この子たちは、夢界の四神。夢神オネイロス、幻夢イケロス、仮象者パンタソス、造形者モルペウス。ヒュプノスの子供とも、兄弟とも言われている神よ。貴方も休憩がてら、飲んでね。その為のお茶なんだから」
オネイロス「…付喪神、だったか。この方を守れるのか??」
守れるのか、だと??そんなもの、答えは1つだ。
長谷部「守れるか、ではない。なにがなんでも守るんだ。それが、俺たちの使命なのだから」
パンタソス「…良い返事ね。ヒュプノス様やタナトス様が、此処に荷葉様を置いておくのを許可しているのも頷けるわ」
A「そうでしょう??長谷部さんは、此処では1番忠誠心が強いのです。とても頼り甲斐があるのですよ??」
ほっ誉めて頂いた!!部屋を出て、桜の花弁が舞う。嬉しすぎる!!
小夜「長谷部さん、荷葉さん居る…??」
長谷部「今、神々と会話中だが…。なにかあったのか??」
小夜「皆で、荷葉さんにお菓子を作ったんだ」
荷葉様の事だ。皆で作ったと言えば、喜んで召し上がって下さるだろう。そう思い浮かべながら、声を掛けた。
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作者名:葦原 さくら | 作成日時:2018年4月13日 9時