１話．入隊式 ページ3
。
四月といえば新しい生活を始める月とされて
今年も軍事基地には沢山の新兵が入隊してくる
新兵の人数は１１０名、うち１０名が女性隊員
軍人は過酷な職業というレッテルが貼られ
若い女性で就職しよう思う人はやっぱり少ない
大「かわいい子おるとええな〜」
コ「そんな事よりはよ着替えたいわ」
女性隊員の容姿に期待を寄せて
口角を緩めてニヤついている大先生と
慣れないスーツに早くも着替えたいコネシマ
今日は入隊式があり幹部は強制的にスーツ着用
普段がラフすぎる服装故に
きっちりとしたスーツが堅苦しくて堪らない
既にネクタイを外して遊んでいる者も数名いる
コ「何でスーツ着用やねん」
ト「普段の服装やったら示しがつかんやろ」
入隊式は立派な式典だ、身なりを整えるのは当然
ト「そろそろ新兵入場や、静かにせぇ」
トントンからの一喝が入り
自由に喋っていた幹部達が姿勢を正し静かにする
司会「新兵入場、皆様拍手で出迎えましょう」
奥の扉が開いて新しい軍服に身を包んだ
新兵達が緊張した面持ちで会場に入ってきた
ゾ「…ん？」
足並み揃えて入ってくる新兵の中で
一人だけ自分のペースで歩いている者がいる
目を凝らして注目すれば女性隊員だとわかった
エ「ゾムさん、どうしました？」
ゾ「いや、おもろそうな奴おるなーと思って」
入隊式で前に倣わず自らのペースで
歩くなど規律を乱しているが逆に興味を唆る
新兵が入場し全員が立ったまま次の合図を待った
一般兵「着席！！」
一般兵の声を聞くと皆が一斉に席に座る
司会「開式の辞、これより入隊式を始めます」
司会が落ち着いた声で進行していき
暇を持て余している幹部達を睡魔が襲っていた
始まってからまだ一時間も経っていない
幹部達は特に何かする訳じゃなく
ただ椅子に座っているだけなので退屈なのだ
司会「新兵代表挨拶、代表者は前へ」
新兵代表者は席から立ち早足で壇上へと上がる
代表者が壇上に上がると
その場にいた全員の視線が前へと集中した
新兵「おぉ…」
複数の新兵達から感嘆の声が漏れる
幹部達の眠気も吹き飛ばすくらい
壇上に上がった新兵は可愛らしい女の子だった
大「かわいい…」
大先生はおふざけ無しのマジトーンで呟く
「新兵代表のAと申します」
透き通った凛としている声が容姿にピッタリだ
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巫 - どちらのエンディングも面白くて読むのがすごく楽しかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年9月1日 0時) (
レス) @page50 id: 8670c70d58 (このIDを非表示/違反報告)
❄️Snow moon🌙 - どっちのENDも好きでした！！本当に好きです！！面白かったです！！ (2022年8月21日 1時) (レス) @page50 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - おもろ！！？？この話おもろ！！！！えぇ↑！？（高音）大好き！！（錯乱） (2021年5月27日 0時) (レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - 幹部ENDも復讐END、どちらも感想や思った感情は違いますが凄く好きです！ (2021年5月18日 7時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんちゃん - 復讐エンド爽快で最高でした〜！！！ (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9d4e0b3c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年4月6日 16時
