私が7人と仲間になるまでのお話.【BTS】

26 過去編 ページ26

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私の住む世界は、どこも真っ暗だった。


真っ暗な家、真っ暗になった心の親、友達

どこもかしこも光の見えない暗闇でしかない。









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「＿＿＿＿あんたがいたからっ！



あの人は……っ！！！！」

















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それが母の口癖だった。


母は短気で、気に入らないことがあるとすぐに手を上げる横暴な女だった。

元々愛人の娘だった私は、産まれた時から疎まれていたため勿論虐待されていた。
母は離婚しても男遊びに暮れて、次から次へと依存していく。






そんな母にとって、たった一人特別な男がいた。

だが男は、娘をもつ母を受け入れきれずに別れを告げたらしい。 その日から、母の私に対する態度は更に酷くなっていった。









"あんたのせいで"









特に頭に残っている言葉の


２つのうちの一つだった。









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「＿＿＿＿なぁ、お前のママって犯罪者なんだろ？」







「え？！ そうなの！？」






「あいじんって人はAちゃんのパパなの？」









小学3年生の時には、母も愛人が薬で捕まり、一気に噂が広まり、確信へ、そして真実が沢山の人の耳へと届いた。




薬なんて、何も知らなかった。


家に怪しげな人間が毎日出入りして、そこにいる人間は狂ったように笑いながら暴れて、私に手を挙げた。

家に帰るのが怖くて怖くて仕方がなかった。




けれど私にはここしかないから。

虐待を受けても、ちゃんと食べ物をもらえなくても、綺麗な服なんて着れなくても、イジメを受けていたとしても、



帰る場所はここしかなかった。









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＿＿＿＿＿そして、一番頭に残っている言葉。




これが人生を変えてしまうなんて


齢5歳の子供に分かるはずもなかった。









「口を開くな。





話しかけられた時だけ、必要な分だけ反応しろ。







お前は人形だよ。


あやつり人形と同じなの。









人形なら、まだマシに見えるかもしれないからね」









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まだ母に愛を求めていた5歳の私は、



涙を流しながら懸命に頷いた。






静かに、血が出るほどに唇を噛み締めながら。

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