私が7人と仲間になるまでのお話.【BTS】

27 ページ27

＿＿＿＿＿＿




.






5歳から9歳までの4年間。


母に愛される人形になるために、言いつけをしっかり守って生きてきた。


身体中にできた痣をバレないようにしろと言われた時は、学校にあった肌色の絵の具を持ち帰り、できるだけ綺麗に塗った。





そうすると、物凄く褒めてくれるから。


滅多に見ることの出来ない笑顔を見るのが、

何よりの楽しみだった。









.









＿＿＿＿＿＿わたしの居場所って、どこだろう。




母が捕まり児童施設に入った私は、今までにないくらい綺麗な服を着て、ちゃんとご飯を食べた。


学校も転校したけれど、どこにいてもぼーっとして、ただひたすらに母のことを考えた。

授業参観に来るクラスの母親を見て、自分では表すことの出来ない感情に襲われたこともあった。









世界は、真っ黒からモノクロに変わった。









.









.









「＿＿＿＿＿ぼーっとするのが趣味なの？」






『…………』






「いっつも空眺めて、暇じゃない？」






『…………』






「やっぱり。何も話さないんだね」








お節介に話しかけてきてくれたこの人を


私は生涯をかけて忘れないだろう。







彼の名は斉藤 レオ(さいとう)。

日本人だった。
親は日本人だが、韓国に住んでいてそのまま捨てられ児童施設に入ったのだという。


そんな過去を淡々と話す姿は、

自分よりも4歳も年上なのに、小さく、儚く見えた。






いつからか勝手に隣にくるようになったレオは、私が何も話せなくても、一人でずっと話していた。


友達なんていなかった私には、

彼という存在を受け入れることができなかった。









.









【 それは何ですか 】









レオのダンスを見るまでは＿＿＿＿...









.









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





遅くなりましたが、

赤星にお気に入り1000人越えありがとうございます……！コメントも嬉しすぎます…！！！


みなさんのおかげで更新も頑張れています。






あと何話か続く過去編ですが、 続編にいくまでもう少しです！！(多分)

引き続きよろしくお願い致します！

28→←26 過去編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す