『私の顔が好きなんですか？』

LIAR272 ページ42

『ね、ねぇまふくん……』




「んー？」



顔を強ばらせながら携帯をいじってるまふくんに縋る



『さっき！おかしくなかった！？』




「え？どこが？」



キョトンと首を傾げるまふくん


なんで気づいてないの！？
だって……



『さっきそらるさんが"A"とご飯食べてくるって言ったんだよ！？おかしいと思わない！？私ここにいるじゃん』




「あー、そーだね。それはおかしいね。」




『でしょ！？だから…』




必死に今起きてる事を説明しようとする
なんでそんな軽いの！？


私はイラッとしてまふくんの腕を掴んだ




『ほんとに助けてまふくん！！おかしいでしょ！！周りで起こってることがっ…うわっ！！』




叫んでいると、腕を引かれて壁に押し付けられた




なに！？怖いって！！




『いたっ…ちょ、まふくん！！』







「黙って」






私がキッと睨む。
だけどまふくんの目は冷静だった




どこか冷たい。




背筋が凍るような感覚





目の前の人がまるで別人みたいだった。





まさか、まふくんもニセモノ？




恐怖で
じわじわと冷や汗が出てくる





目の前の人は ゆっくりと口を開いた





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