不幸中の幸い ページ35
美門side
勉強に一区切りついた所で窓を開けた。
ホントは鼻がキツイから、空気を入れ替えたら直ぐ
閉めようと思ってたんだけど。
外から水姫の匂いと血の匂いがして慌てて外に出た。
水姫side
足取りがふらつく…
実は、銃弾が腹を貫いていた。
茉央姐も黒服もセケも血飛沫を、可成り浴びてたから
あの時は目立たなかったが…最後に窓から降りたのはまずった。
幸い、未だ家に母さんは帰って来ていない。
父さんと一緒に会社にでもいるのだろう。
餓鬼くさい
不幸中の幸い、か。
包帯…巻けないな。腕にも銃掠ってて動かしたくない。
此れじゃあ包帯持ってても仕方ないのに。
美門「ちょっと、水姫なにしてんの」
うげぇ
水姫「あはは」
よし決めた。
バタリ))
私は倒れた。
演技だけど。
流石にマスク無しがこの匂いに耐えられないだろう。
諦めて帰るかな？
気持ちいい…地面ってこんなに冷たかったっけ？
眠い…
…
…
…
ん？
妙な匂い。
七鬼みたいな……ん？
水姫「七鬼！？」
七鬼「あ、起きた」
美門「却説、説明あるよね」
此処…七鬼んちだ。
この間とは違う部屋。
服も変わってる。
水姫「何で…辞めてよ。助けなくて…良かったのに」
美門「え…水姫？」
水姫「…悪い」
生理中にネガティヴになるのは俺の…私の悪い癖。
情緒不安定で、お喋りになる。
七鬼「上杉呼ぶか？」
水姫「私は大丈夫」
暫くの沈黙の後、美門が言った。
美門「水姫…何があったの？」
水姫「〜〜」
全てを話した。
この前、皆んなが帰ってった時に寂しかったとか
不安だったとか、イチや奈緒の事も
水姫「ごめんなさい…美門、七鬼」
七鬼「何でだ？」
水姫「振り回てしまったから。
七鬼は…ソフトの実験。
美門も追い返したし…
今回も…」
美門「…だってさ」
ポケットから電話を出す。
其処には…LINEの通話状態で…
「リーダーの俺を差し置いて……」
「ハイハイ、どうすんの？リーダー」
「今から行くッまってろ！」
「あーあ、ガキ武。今頃そっち行ってるぞ」
「通話切れちゃったね」
水姫「あの…御免」
「……」
美門「え、ホントに水姫？」
「えっと…」
「頭に銃弾詰まったか？」
…………
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和歌青 - なんかコメントが増えてる！！ありがとうございます！文ストも書いてるので(怠け者の速さで)是非見てみてください！(色々違ったらごめんなさい) (2018年5月1日 22時) (
レス) id: 4897cb1007 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴 - めっちゃ面白いです更新頑張ってください！ (2018年4月30日 22時) (レス) id: 15d0ffc13b (このIDを非表示/違反報告)
和歌青 - ありがとうございます！やる気出ました！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 4897cb1007 (このIDを非表示/違反報告)
星葉 - すごく面白かったです。続きが気になって、読む手が止まりませんでした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2018年4月18日 16時) (レス) id: a557535eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音瀬良 和歌青 | 作成日時：2018年2月10日 17時
