悪女ちゃんの本音

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「じゃあぁ誰からするぅ〜？♡」

あー、はい。気持ち悪い。何回でも言ってやる気持ち悪い。こんなの現実世界でやられたら確定で引くよ。まぁここ小説の中でも引かれているわけだが。

「じゃあ僕からして良い？」

本当にここで引かないで当たり前のような対応が出来るのは本当に凄い。どうやったらこんな人間が育つのだろうか。

「うん、いいよぉ♡」

「うん、良いよ」

さぁ、どんな自己紹介するんだろ。本当は主人公になるはずの人だったから、絶対高スペックだろ。勉強出来て、運動出来て、女子力高くて‥‥。それだったらまじでふざけんなよ。こっちは悪女として運動も勉強も出来ない、不細工キャラなんだよ！！！！ただの嫉妬だけどそれなら許さんわ。

「さっきも言ったけど、僕の名前は美鈴A！お菓子作りとかもできます、勉強も運動もいちよう出来る方ではあると信じたいです！よろしく！その他に何か質問ある？」

あーあ、想像通り勉強も運動も出来る女子力高めの奴だよ。うわー、まじで私とスペックと交換して欲しいわ。しかもなんなんだ、ボンキュッボンって。まじで完璧人間じゃねぇか。

「あ、じゃあお父さんとお母さんどっちが好き？」

優原が言った。いや、それは禁句だろ！？大体、夢主って親なぜかしらんけど死んでたり親から虐待受けてるじゃないか。それを聞いてしまうか残念だったな優原、お前は美鈴の前でかっこつけたかっただけなのにたぶん禁句を言ってしまったな。

「えっと、ごめんね。両親死んじゃってるんだー。あはは…」

ほらやっぱり。禁句じゃねーか。やっちゃったな優原。てかあははって苦笑いするだけで絵になるってどういうことだ！？普通に羨ましい。こっちは喋り方大変なことになってるし、声のトーン上げて話すから喉潰れそうになるし、うわーきもいなぁっていろんな人に引かれるんだよ。だから苦笑いだけで絵になるのは羨ましいわ。顔面偏差値分けて欲しい。

それにしてもこの気まずい雰囲気をどうにかしてくれ、優原。お前が聞いたんだしな。けど、優原も気まずいのか下を向いて話そうとしない。しょうがない私が話を変えよう。私だってこの気まずい雰囲気が続くのは嫌なんだよ。

「そうなんだぁ♡じゃあ次は私からぁ自己紹介するねぇ〜♡」

下を向いていた優原も私が話を変えようとしたからかさっきまであんなに引いていたのに私が話し出した瞬間、感謝の目で私を見たぞ。そんなにあの雰囲気が苦手だったのか。この気持ち悪い奴に感謝するほど

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