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虫さんside
いつものようにTwitterを見ていた。
そしたらこんなツイートが。
【東海オンエアのりょうくんが水族館にいた！女の子といたけど彼女かな〜？！さすがイタリア人(；；)】
...りょうくん
このツイートには画像もあって画質は良くないものの確かにりょうくんと、恐らく彼女のAちゃんだろう。
幸いAちゃんの顔は写っていない。
りょうくんこのツイート見たかな、
見てなくとも気づいてはいるだろうけど。
今日は撮影日だから聞いてみよう。
.
｢おはよう｣
てつやの家に入るとりょうくんはもちろん、珍しくしばゆーととしみつがいた。
雪でも降るの？なんで？
...りょうくんは案の定、何かを考えているようだった。
｢りょうくん｣
僕の声にハッとしたりょうくんはいつもの彼とは違った。
｢りょうくん、何考えてるの｣
｢な、なんでもない｣
｢僕にはわかるよ、Aちゃんの事でしょ｣
りょうくんは少し黙り込んだ。
｢...虫さんには嘘つけないな、そうだよ｣
はは、と笑ったけど目は笑っていなかった。
｢ツイート、見た？｣
ツイート？と聞き返して来たってことは見てないのか。
｢あ！それ！あれなんなんりょう、？｣
としみつも会話を聞いていたようで入ってきた。
としみつも見てたのか
これ、と携帯をりょうくんに差し出した
｢やっぱりか、後ろでコソコソ言ってるのも聞いてたし、カメラの音も聞こえた｣
いいねもRTの数もそこまで多くなく、今のところあまり、拡散はされていない。
｢どうする？りょうくん｣
こうなるのは想像できたはずだ。
もちろんだからといって付き合うのも遊ぶのも禁止という訳にはいかない。
りょうくんは何も言わない。
｢あちゃんも気になってたけど...まさかりょーちん、彼女？｣
｢そう｣
｢は、お前彼女おったん？？？！｣
としみつは腕に付けてる銀のブレスレットをカシャと鳴り、立ち上がった。
｢ごめん。もう少し、落ち着いたら言おうと思ってた。虫さんにはすぐバレたけど｣
声は明るいものの、やはり笑っていない。僕たち東海オンエアのことより、Aちゃんのことを心配しているのだろう。
｢りょうくん、とりあえずてつやとゆめまるにも言おうよ｣
｢そうだな｣
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作者名：ミンヤ | 作成日時：2019年5月31日 22時
