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4限の終わりのベルが鳴ろうとしていた。
私は身体の神経を集中して待機。
キーンコーン……
「起立っ!!!礼っ!!!ありがとうございました!
はいっ!おつかれさま!!!!」
佐「おっ、適当にすましたなぁA。
まったく元気だなぁ〜」
日直の号令を済まして、私は購買にダッシュした。
か、買われてしまう…!!! 焼きそばパン!!!
パンを買うのには強大な天敵がいる。
光「あっ!!!Aっ!!!ずるいんだぜ!おれもダッシュ、ダッシュ〜!!!」
「で、でたな天満光!
お前に焼きそばパンは渡さん!!!」
隣のクラスの"猛スピードの5歳児"こと天満光。
だいたい焼きそばパンの日はいつも競走だ。
光「おっさきぃ〜!!!」
風のようなスピードで抜かす光くん。
スピードの差がチーターと亀くらいなんだけど。
買いたい焼きそばパンは普通のとは違い大きさが3倍で、他の科の生徒も狙う数量限定のパンである。
私、光くんが椚先生にお仕置で体縛られてる間に買った事しかないんだけど。
購買につくと、人の並すぎて失笑した。
この人並みに入るのはいやだ。
人酔いして吐く自信がある。
光「もー、A遅いんだぜ」
項垂れるAちゃんに焼きそばパンを2つ抱えた光くん登場。
光「はい、Aにあげるんだぜ!
前に衣装直してくれたお礼とイベントありがとうって気持ち!一緒に食べよ〜」
差し出された焼きそばパン。
光くんはキラキラしてる笑顔で私の腕を引っ張ってくれた。
「み、みちゅる…あんた…」
なんていい子なの…。
「あ、あ、ありがとう!!!ありがとう!!!光くん!!!」
うわぁぁぁと歓喜の包容をした。
斑「おぉっ、微笑ましいなぁ〜!
ママも混ぜてくれ〜☆」
むぎゅむぎゅと私達を包む大きな身体。
「ま、斑先輩………」
彼もたま、3-Aの生徒。
そして____。
斑「光さんで良かったなぁ。
違う子だったらやっつけちゃってた」
「あ、あはっ」
トチ狂っている。
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優人(プロフ) - ほんとにみすどさん??みすどさま??様か、(???)みすどさまの小説どれを見ても面白すぎて泣いてます更新頑張ってください (2020年4月25日 10時) (レス) id: 0718ecff1c (このIDを非表示/違反報告)
しののの - いやほんとに草です。草しか生えません。好き← (2020年1月26日 0時) (レス) id: 6a599a3a76 (このIDを非表示/違反報告)
腐りかけ - 毎話に笑いの神が降臨してる…毎回吹き出してます。これからも拝見させて頂きます。更新頑張ってください。 (2019年11月26日 16時) (レス) id: b69fe70fd6 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とっても面白い作品ですね!!!! 更新待ってます (2019年10月8日 20時) (レス) id: 08942b1695 (このIDを非表示/違反報告)
shoto(プロフ) - 貴殿は神ですか……。 大家族もヤンデレも好きです。最高です。控えめに言って。頑張ってください。 (2019年9月3日 20時) (レス) id: ef163209c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすど | 作成日時:2019年8月25日 17時