【あんスタ】アイドル科 : 3-A ヤンデレ問題

#14 ページ16

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｢あーあーあー、こんな時間になっちゃった。

羽風先輩、今日はやけに絡んできたなぁ。
なかなか帰してくれないし……｣


外はお星様がキラキラ輝いている。

高校生の制服、夜の学院にちょっぴりわくわくしていた。


おかんには連絡したけど、早く帰らないとなぁ。

羽風先輩が『Aちゃんだけが俺の理解者。離れたくない…』って、ちょっーと話聞いてあげたらくっつき虫で…。

世の羽風ファンに申し訳ない程のいちゃらぶだ(白目)


……そーいや、羽風先輩って3-Aだよね？

なんかそのクラスの方々最近付きまとうんだよね。

ちょっと怖いなぁ、今日なんてちょっと転けたら副会長と斎宮先輩が慌ただしかったし

斑先輩と千秋先輩もぎゅーぎゅーが強いし

羽風先輩は"他の女の子"の扱いより粘着質だし


生徒会長は………うん、あの目でお話されると全てを見抜かれてそうで怖い…。



｢瀬名先輩……あの人はあんまり関わりないし正直苦手だし……｣


DDDのときに遊木先輩を閉じ込めたり、

1年生のプロデューサーの私は虫けら扱いし、

スポドリ渡したら『水じゃないとだめ』と言われる。


ストレスの塊だ…。
ちくしょう…ちくしょう…!!!



窓から照らす月明かりが薄くなる。

おふっ、ちょっと不気味やな。



駆け足で曲がり角を曲がった。









瀬｢おっとっ…｣

｢ひゃあっ、！｣

瀬｢あんた、こんな時間までいたの？｣


曲がり角で誰かに抱きとめられた。


噂をすれば、というやつだ。


｢こんばんは、瀬名先輩。お疲れ様です｣



少し暗くて表情が分かりにくいがいつも通りのつーんとした顔。

でも綺麗だな、見とれちゃいそう。

近くで見てるから心拍が早くなる。


｢あ、あの、すみません。

そろそろ離していただけませんか…｣


いまだ腕の中に留まってる我が身。

気まづい…。


｢あ、あの瀬名先輩…｣

瀬｢ようやく……｣

｢え？｣


瀬｢ようやく、手に入った。



A…………｣


｢えっ？え？あ、あの、瀬名先輩…………！？｣



腕に力が入った。

離れる事は出来ない。離れられない。


｢せんぱっ…!!!｣

瀬｢黙ってろよ｣

｢はっ！？｣


耳元であの低音が響いてドキドキする余裕もなく担がれる。


｢せせせせんぱぁぁぁい！！！

なにしてるの！！おろして！降ろしてええ！！｣

瀬｢まったく、ゆうくんはもう少し大人しかったのに…｣


なんて呟いて瀬名先輩は廊下を歩き出した。

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