花火大会 4 ページ4
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「アーヤ、とっても浴衣、似合ってる。去年のも可愛らしくてアーヤにピッタリだったけど、今年の大人っぽいのも良く似合ってるよ。」
その言葉に私は真っ赤。
もう...何でそういう事本当にサラっと言えちゃうんだろ。
この女たらしめ。
恥ずかしさで一杯になった私はくるりとみんなに背を向けた。
「...もう、電車来ちゃうから行こっ！」
そう言い捨ててさっさと歩き出す。
それに後ろでみんなが笑った気配を感じながら私たちは改札を通ったんだ。
ガタン ゴトンと電車に揺られながらしっかり吊革に捕まる。
そうしないと慣れない浴衣では倒れてしまいそうだからね。それに、とっても人が多くて危ないし。
ぼんやりとそんなことを考えているとあっという間に目的の駅。
まあ、1駅だもんね。
「じゃあ、何食う？俺、たこ焼き食いたいんだけど。」
着くや否やそう言った若武を呆れたように上杉くんが見る。
「お前着いてそうそう食いもんかよ。」
「当たり前。だってこんなに屋台があんだぜ？ここは食うしかないだろ。」
何故かドヤ顔をする若武に思わず苦笑しながら、ふと小塚くんに目を向けて、ギョッとした。
だって、パンパンとまではいかないけれど、大きく膨らんだリュックサックを背負っているんだもの。
え...何その荷物...
そんな私の視線に気付いたらしい翼がツンっと私の袖を引っ張りコソッと囁く。
「小塚の荷物、気になるでしょ。」
うん。とっても。
「俺もよく知らないんだけど、あれにサプライズ的な道具が入ってるらしいよ。」
...は？
サプライズ？
「ん。何か、若武から出る直前に連絡が来たらしくて2人で用意したらしいよ。で、若武が全部小塚に荷物任せたんだと。」
ふーん。
...一体何なんだろ、中身。
というか若武、あなたも少しは持ちなさいよ。
「...じゃ、まずはたこ焼き屋な！おい、アーヤたち！お前らは何食いたい？」
口論していた若武たちは話がまとまったのかこちらを振り向き、あれは、これはとはしゃいでいる。
クスッ、子供みたいで何か可愛い。
「私は何でも。欲しいものが何かあったらその時言うよ。」
「OK！んじゃ、取り敢えずたこ焼き屋探しながら適当に回るか。」
その言葉に頷きながら私たちはあとに続いた。
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名無し - セダムさんのbirthdayシリーズ、大好き！これからも頑張って！ (2019年8月15日 19時) (
レス) id: ca44c89321 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - なんなさん» ありがとうございます(^^)黒木くんのお話、色々考えてみますね！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - もう、最高！！黒木くん、大好き！他の話もどんどん書いてください！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: 9359a1f9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セダム | 作成日時：2019年8月15日 0時
