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花火大会 2 ページ2

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「見ろよ。この日は丁度8月15日。黒木の誕生日だ。」


...あ、本当だ。


「これはきっとこれに行って黒木の誕生日を祝えと言う意味に違いない。ってことで、今回はみんなで花火大会に行こうと思う。」


瞳をキラキラさせながら嬉しそうに私たちを見回した若武に上杉くんがケッと横を向いた。


「それってただお前が行きたいだけだろうが。」

「まあ、それもある。」


何故か威張ったように胸を張る若武に呆れていると、そんな私たちを見て若武が分かりやすく不服そうな表情になった。


「何だよ、お前ら。行きたくねぇのか?」


いや、そういうわけではないんだけど...


「おまけにお盆で塾もないし、KZの練習もないんだ。絶好のチャンスだろ!
な、七鬼。お前、さっき行きたいって言ってただろ?
行こうぜ!!」

「別にいいけど。1人よりお前らと行く方が楽しいし。」


そう言ってにっこりと笑った忍に満足そうに頷く若武。
そんな2人を見つめながら小塚くんが控えめに話しかけた。


「ねぇ、若武。」

「ん?どした、小塚。」

「あのさ、花火大会に行くのは僕も賛成だよ。きっとみんなで行ったら楽しいと思うし。けど...何のサプライズを仕掛けるの?
屋外だと仕掛けられるのにも限りがあるし、花火大会とか大勢の人が集まる所だと周りにも迷惑がかかってしまうよ。」


その言葉にコクリと頷いた。


そう、そこが引っかかってるんだよねぇ。
どうするつもりなんだろ。


何だかちょっぴりドキドキしつつ、若武の言葉を待つと若武は一瞬パカッと口を開けてフリーズした後、目を泳がせた。


「えぇっと...それはだな...」

「ふん。どーせお前のことだから何も考えてなかったんだろ。」


上杉くんが鼻で笑い、それを悔しそうに見るも、何も思いつかなかったらしく、ガクッと項垂れ、そのまま席に座った。


「...またそこに行くつくのかぁ...」


顔を伏せたままそう呟くと、チラッと目だけ覗かせて、ぼそっと言った。


「...もう花火大会がサプライズじゃダメか?」

「いや、別にサプライズじゃないでしょ。黒木ならその日が花火大会だってこと知ってそうだし、第一、会場に行った時点でアウトじゃない?」


ズバッと最もなことを言った翼に再び撃沈。


あーあ。


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名無し - セダムさんのbirthdayシリーズ、大好き!これからも頑張って! (2019年8月15日 19時) (レス) id: ca44c89321 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - なんなさん» ありがとうございます(^^)黒木くんのお話、色々考えてみますね! (2019年8月15日 17時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - もう、最高!!黒木くん、大好き!他の話もどんどん書いてください! (2019年8月15日 17時) (レス) id: 9359a1f9be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2019年8月15日 0時

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