第二章 二話 ページ2
あるときに、ふと疑問に思った。
キッチンを覗いたら、妻が包丁を使っていた。
右手で。
俺は特に気にかけていなかった。
気にかけていないつもりだった。
.
あるとき、俺の体調が悪く、妻が一人で買い物に行っているとき。
いつも妻が入れてくれない妻の自室に、ふと入ってみたくなった。
罪悪感からか、迷う。
買い物と言っても近所のスーパーに夕食の食材を買いに行っているだけなので、一時間くらいで帰ってくる。
チャンスは今しかない。
.
部屋の中は普通だった。
妻はアイドルが好きで、そのグッズを置いてある所だけ煌びやかだったが。
目に入った机の引き出しを開けてみた。
筆記用具などが入っている。
閉めようとしたときに、引き出しの奥に箱があるのが見えた。
手前にあったボールペンが邪魔だったので、出して置いた。
引き出しをとり、奥に手を伸ばす。
箱をあけると、手紙が入っていた。
俺はそれを読まなかった方が良かった。
いや、読みたくなかった。
がぢゃあ゛
「ただいま」
扉の開く音が反響して、妙に不気味に聞こえた。
咄嗟に箱の中に手紙をしまい、引き出しを戻して自室に戻った。
……ボールペンを戻すのを忘れたまま。
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めた(プロフ) - 00さん» 毎回評価本っ当にありがとうございます!嬉しいです!解説書こうとしたんですが、このメモで大丈夫じゃんっ笑ってなってそのまま使いました笑 (2022年10月24日 18時) (レス) id: 7bd9218a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めた | 作成日時:2022年9月4日 15時