六色の音色で奏でる音楽を (ページ4)

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この告白を　黃ページ4

「みことくん、お誕生日おめでとう！！」

朝、一緒に学校へ行くために待ち合わせている彼に向かって開口一番に伝える。

「おわあ！？」

と、驚きながらもニコニコと笑っている。

「ふふっ。ありがとう！俺はまた1つ大人になりましたっ！」

「大人になってるんだったらみことくんの天然具合はちょっと良くなるかなぁ？」

あれえ？というように彼の顔を覗き込み、じーっと見つめる。
すると彼は、ううっ……やめてよぉ……と、眉尻を下げ、困ったようにうるうるおめめになる。
彼は本当に表情豊かだ。

「ふふっごめんね？」

「んーん！大丈夫！」

謝ったらすぐに、パッと明るい笑みに戻る。
あ、そういやアレ、渡さなきゃ。
そう思い立ち、肩に掛けている鞄をゴソゴソと漁る。

「はい、これ！誕生日プレゼント！」

「うええ！？ありがとう！！！」

毎年ちゃんと渡しているのに、彼は毎回すごく驚く。
そんな彼が可愛くてつい、笑ってしまう。

「毎年渡してるけど…毎年驚きすぎじゃない？」

「いやぁ、だって………」

急に自信のなさそうに、もごもごと口篭っている。

「ん？どした？」

「だ、だって！
　もしかしたら、好きじゃなくなっとるかもしれんやん……」

少し頬を赤く染め、俯きながらそう話す彼。やっぱ可愛い。

「そんなわけないじゃん!好きじゃなかったらこんなに一緒にいないよ?」

そう言いながら彼の顔を覗き込むと、目元に水滴が見えた……気がした。本当に彼は感情豊かだ。

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半端な所で切ります。
続きもあるので是非ご覧ください。