独占欲 続き ページ22
「まぁまぁ！いいからいいから！！」
そう言うとまた丁寧に包装を取っていく彼。
やっと中から出てきたプレゼントは、ネックレスだ。
それを見て一度にこっと笑った彼は少し屈み、私にネックレスを差し出す。
「つけてくんないの？」
そう言われた私は彼の手からネックレスを受け取り、彼の首にそっとかける。
パチっと留め具をはめると彼の背中を軽く叩き、つけたよ。と伝える。
ゆっくり立ち上がり、こちらを振り向いた彼の首元はさりげなく輝き彼の美しさを邪魔しない程度に引き立てていた。
「うん、よかった！似合ってるよ！！」
にこっと笑いそう伝えると、
こちらの目をじっと見てくる彼。
「な、なつくん？」
あまりに喋らないので名前を呼んで顔の前で手を振ると、
一瞬だけ、ニヤッと笑った彼の顔が見えた気がした。
すると突然ぎゅっと抱きしめられ、身動きが取れなくなる。
お前さぁ……と、ぼそっと呟くなつくん。
「恋人にネックレスあげる意味って、
『あなたは私だけのもの』って意味があんの。
知ってる？笑」
ふふっと笑いながら言われたその言葉に思わず顔が熱くなる。
彼の問いに対してコクっと頷き、そんな顔を見られないようにぐぐぐっと彼の肩に顔を埋める。
「ははっ知ってんだ？」
どこかニヤニヤしている声は絶対に私を揶揄っている。
反撃に、と強く抱きしめるけど、多分反撃になっていないだろう。
そのまま顔を埋めていると、ぽんぽん、と軽く肩を叩かれ、顔を上げさせられる。
所謂顎クイ。
ぎゅっと目を瞑ったままでいると、ふふっと小さな笑い声が聞こえた。
直後、唇に柔らかい感触が。
驚いて目を開けると彼は怪しげな笑みを浮かべている。
目を逸らしてもじっと見つめてくる彼に、耳元でこそっと囁かれる。
「俺はもう、お前のものだから。」
_____
暇72さんお誕生日おめでとうございます。
ささやかですが、誕生日記念としてお話を更新させていただきました。
暇72さんに甘々になっていただきました。
次回の更新ですが、バレンタインに合わせて、2/14日に更新を考えております。
それとこれは完璧に自分の落ち度なのですが、自分のスケジュールミスにより、お誕生日と繋がってしまいました。
そのため少し異例の投稿にはなりますが、お許し下さい。
暇72さん 独占欲
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年11月16日 17時
