私はスタンド使いですがモブでありたい。

第12話 『監視対象』 ページ14

学校裏にある中庭はドッピオの言う通りあまり人はいなかった

人は0ではないがどれも原作で見たことのないキャラばかりだ、しかし万が一を考えてこの中庭の中でも特に人目につかない場所を選び2人で座った

「(とりあえず、ここなら大丈夫そうだな…)ドッピオ、ここら辺でもいいか？」

「えぇ、いいですよ」

急ぎすぎて警戒されてはいけない、まずは普通にお弁当を食べよう

「Aさんのお弁当美味しそうですね、ご両親が作っているんですか？」

「あー、コレは俺が作っ……いや、母さんが作ってるんだ」

この弁当を作っているのは俺だが、それをここで言うと【お弁当が作れるA】って記憶に残る可能性があるかもしれない。ここは無難に母さんでいいだろう

多分ドッピオの無駄に美味しそうなお弁当は吉良さん作だろうし、スルーしておこう

ーー数分後

「そういえばAさんは校内地図覚えましたか？」

「あぁ昨日の今日だからまだ不安なところはあるけど、ある程度はな」

なんて軽い世間話をしながらドッピオの警戒心が消えていることを再確認する

ノー・モア
ノー・モアを一応ドッピオの死角になる位置に出し、近づけさせた

(サーヴェイランス)

俺が心の中で唱えるとノー・モアがドッピオの背中に向かって四角いモニターを埋め込む

モニターは吸い込まれるようにしてドッピオの中に入るとノー・モアは役目を終えたとでも言うように親指を立てて消えた

「ドッピオ、斎藤も来ないし、食べたら教室に戻ろう」

「そうですね」

荒木荘についてはこれで問題はないだろう。あとは、家でモニターを見れば動く監視カメラの完成だ。やっていることはストーカーじみているけど、コレも全てモブ活のため…許せ荒木荘

「(あとは、今日の放課後にある斎藤経由で家庭科部の見学に行くだけか…特殊科と一緒なんだよなァ…)そういえば、ドッピオはなんの部活に入ってるんだ？」

「僕は生物部ですよ、カエルとかを育てたりしてます」

なるほど、なんて軽い会話をしながら教室に戻る。放課後がかなり憂鬱だが、せめて原作キャラがいないことを祈ろう。


俺は全く気づいていなかった…この言葉が盛大なフラグになっていたことなんて



・〜・〜・〜・〜・〜・〜

サーヴェイランスは正式名称(?)のサーベイラス(調査・監視)を軽くもじったものです
細かいことは気にしちゃあいけません_(┐「ε:)_

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