起きたら翼が生えてた【MHA】 (ページ10)

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『えーっと...今日の夕飯は...』

この世界に来てから一人暮らしになったため、買い物も頻繁に行かなくてはいけなくなった。

まだ学校に慣れてないし、暫くは簡単なものしか作れないなー...

『とりあえずパスタでいっか～あとはサラダ...』

キャベツをカゴに入れていると、スーパーの出入口付近に溜まっている主婦が見えた。

「ねえ敵(ヴィラン)出たんでしょ？」

「怖いわねー、中学生が人質に取られてるみたい」

『！！』

爆豪くんが、ヘドロ敵(ヴィラン)に捕まってるとこか！

私は急いでお会計を済ませて荷物を持ち走る。制服を着てるので翼は出せないから飛べないのが悔やまれる。

敵(ヴィラン)が出たという場所に近寄ると、人がだんだんと多くなってきた。

『ちょ、すみません！通してください！』

無理やり人混みを抜けようとするも、私の弱っちい力では隙間から見るのが精一杯だった。

「かっ
ちゃん！！」

「何で！！てめェが！！」

「足が勝手に！！何でって...わかんないけど!!!」

み、見えない...！！

しかも人混みをいいことにオッサンが体押し付けてくるし！

正直気持ち悪いが名シーンを見逃すわけにはいかない...！

「君が
助けを求める顔してた！！｣

『......っ！』

漫画やアニメで見てきたけど、一瞬で鳥肌が立った。

出久くん......やっぱりすごいよ。

それからは原作通りオールマイトが出てきてこの場をおさめてくれた。

さて...こっからだな。

私は一歩踏み出した。