ようこそ、トリップ少女。【誰ソ彼】

救済者 ページ4

「おや、貴方は」






頭が燃えている男性...支配人が私の顔を覗き込む。









「もしかしてトリップして来た救済者様...かな」

『きゅ、救済者、様...？』




なに、それ。







「この世界は【2周目】なんだ、だから君が送り込まれた...と、聞いたよ｣





誰に、とは聞かず私は頭の中で整理する。



どうやら支配人は、私がトリップした事を知っている。

そして2周目、って事は...都合良く考えると私がこの前クリアしたのが1周目、という事か。









「僕は何もできない...今回も」








それは...阿鳥さんや大外さんが地獄に行った時の事を言っているのか。...ともかく。





『私がトリッパーだって事、支配人しか知らないんですか？』

「うん、そうだね」




ふむ...。なんか自分でも冷静すぎて怖いけど。







『...とりあえず誰かに部屋案内してもらおうかな』






私がサインをしながら言うと支配人は頷く。





「その方が自然だね。...よし、阿鳥くーーん｣

『！？あと、』




阿鳥さん！？いきなり阿鳥さん拝めるのか！！




「はい」









............イケメンすぎる。スタイルがいい。









「お客様の担当をさせていただきます、阿鳥と申します」

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