ひーろー。

side ヒーロー ページ48

「あぁぁあ！チャンギュナどこいったかと思ったらまとまってたんかよ！！俺だけ仲間はずれにして！！」




教室に戻る途中、ジュホンと会った。

...けど、そう言ってる割には男友達と話していたみたいだけど。



｢『...え？』｣


キヒョンくんと声が重なる。


話してた、って、



「あ、なんかクラスメイトに話しかけられたんだよ！」

「ジュホニまじで！すごいじゃん！！」

『え、やったね！！』


そう、彼は怖がられていたはずなのに、話しかけられたと。

そう言ったのだ。



「Aのおかげだな！」


ジュホンが目を細めて言うと、ヒョヌくんが「やっぱりすごいな...」とこちらを見て言った。


単純に嬉しくなった。






＊








「...ねえホソク、どうする？」

「.....納得しないと、遊ぶのはやめらんねえよ」

「ん、だよね〜.....でも、やっぱ泣かせたいな」

「ああ、なんかヒョンウォン(お前)の気持ちわかる気がする
...なぁ、お前は気になってるからそんなに泣かせたいって思うのか？｣

「...まさか。今までの女と同じだよ、泣き顔が好みで.....、」

「どうした？」

「...でもまあ、今までとは違う気はしてる」

「...俺もだよ」









そんな会話がされているとはその時の私は知る由もなかった。

side ヒーロー→←side ヒーロー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す