【銀魂】転生したら吉原に売られました。【神威】

21話 ページ22

『い、いやいや…！！』


何考えてんの私。


なんで神威にきゅんとしてしまってるの。


ってか、きゅんって何。


精神年齢的にはもう乙女って歳じゃないんだから。


『…あの…神威サン？』


私を離さないようにしているのか、物凄い力で私を抱きしめている。


正直痛いんだ。


『…ちょっと、緩めて。』


「無理」


『なんで？逃げないからさ、ね？』


さっきよりも緩まったけど…


まぁ、一向に離してくれない。


また扉が開いた。


「なんだよ。まだやってたのかよ」


『…阿伏兎さん。お願いだから助けて』


「仕方ねぇなあ…ほら、団長〜。起きろって」


すると起き上がった神威。


『…えっと、なんでだ』


「え？なんのこと？」


…いや、だってさ…


なんで阿伏兎さんのいうことは聞けて、私のいうことは聞けないの？


『…なんでもない』


まぁ、長い付き合いということだろうか。


「阿伏兎？なんで俺とAの邪魔したの？」


…あれ？そういうわけでもないのか。


「団長、そんながっついてたら、引かれちまうぜ。


もしかしたら俺の方がいいって言いだすかもしれないぜ？」


『あ、ごめん。それはないや』


「それはないね」


「おじさんをそんなにいじめないで」

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