【銀魂】転生したら吉原に売られました。【神威】

1話 ページ2

西暦2018年 東京


私は都内の大手企業に勤めている。


26歳。


昇進して部長になり


結婚も間近に控えている。


お相手はこの会社の次期社長。


なんて、順風満帆な人生だろうか。


「部長！お疲れ様です」


『おつかれ。』


「あ、この後、食事でもどうですか？」


『えぇ、大丈夫よ』


優秀な後輩に恵まれて、私は幸せだ。



今日はお酒を飲みすぎたな…


少し、頭が痛い。


「帰りましょうか！部長」


『そうね』


線路の前、電車を待っていた。


「部長、質問してもいいですか」


『なに？』


「今、部長は幸せですか」


『幸せよ』


すると、彼女はなぜか震えて


「貴方のせいだ。貴方なんかいなければ、私が一馬さんと結婚するはずだったのに！！」


そうか…


あの人彼女と交際していたのか。


誰かと交際していたのは分かっていたが…


私は彼に何の感情も抱いていないから、別に良かったのだけど


『それは本当に私のせい？』


「当たり前よ！！」


『じゃあ、私になびかないように縛り付けておけばよかったじゃない』


「そんなのできるわけないじゃない」


『全て人のせいにするひまがあるの？』


我ながら、性格が悪い。


「うるさい！！」


『多分、彼は今頃、他の女と…』


「うるさぁい！！」


ﾄﾞﾝｯ


私は線路に突き落とされた。



人間はこんな一時の感情で動くほど愚かである。

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