私は最低です。【ハイキュー】 (ページ24)

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２３話ページ24

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川西 side

『ああ！！どうして！！！なんで！

もういっそのこと、ばらして、みんなに突き放されてもいいから…

楽になりたいよ…』

こんな顔、初めて見た。

＿＿＿＿＿＿

「まだ喧嘩してんの？」

「…ま、そんなとこ！」

「…仲直りできるといいな。」

「うん！」

別に俺は何も口出ししない。

俺が入ってもっとぐちゃぐちゃになるところは見たくない。

ふと、廊下を見ると

涙を流して、走っていくAの姿が見えた。

「は！？」

俺は立ち上がった。

「え、なに…？」

桐生は不思議そうな顔で俺を見つめる。

周りにいるクラスメイトも。

「…ちょっと、先生に、遅れるって言っといて。」

「どこ行くのー？」

「トイレ！！！」

何てやり取りをして、

屋上まで走ったら、さっきの叫び声が聞こえたんだ。

Aは泣け叫んだ。

彼女をこんな風にしたのは一体誰なのか。

けど、そんなことを考えるよりも…

「A！」

俺は、わんわんと泣き喚くAを抱きしめた。

落ち着くように背中をさすって。

あんなに強そうに見えて、こんなにもろかったんだな。

「…好き」

『…ごめ…なさ…』

Aは疲れ切ってそのまま寝てしまった。

「…はぁ、このまま寝るか、普通」

俺は、Aを抱きかかえた。

そのまま保健室へ

「ベッドに運んでくれる？ちょっと先生、職員室行ってくるから！」

「はい」

すやすや眠っている。

『ん…けんじろ…』

は？

賢二郎…？

なんで、白布の名前呼んだ？

まさか、お前の好きなやつ…

「A…！！」

白布がやってきた。

ああ、なんとなくわかった気がした。

なんでAがこんなに泣いてるのか

なんで白布が来たのか

なんで桐生とAが喧嘩したのか

「…ふざけんな」