100年先も愛してる 4 (ページ16)

今日:9 hit、昨日:10 hit、合計:143,995 hit

166 ページ16

久しぶりのお休みだからゆっくりしたいはずなのに、お昼前から新しく借りる部屋を何軒か見て回る。

周りの環境も申し分ない物件が１つあって、二人にしては広いかなって思うけど、それ以外のところは広臣くんの職場が遠くなったり、普段の買い物に困るようなところだったり

『ここで良くない？』

『うん。でも、知り合い居ない……』

『あっちの分譲マンション、篤志さん買ったって言ってた』

広臣くんが通りの向かいに建つお高そうなマンションを指差した。

『あ！絶対ここにする！』

『ブラコン(笑)』

違うよ！
真依さんがいるからだよ！

帰りに不動産屋さんで賃貸契約をして、マンションに戻った。

郵便受けに綺麗な封筒が入っていて、差出人が今市君と瑞希になっていた。

あ……
これは……

『アイツ……やたら早帰りしてると思ったら
抜け駆けしやがって(笑)』

抜け駆けじゃなくて、今市君は要領よくやったんだよ。

でもね、分かってるよ。

佐藤の妹と結婚したから本部に呼ばれたんだろ

そう言われないために、広臣くんが頑張ってること。

あっちゃんも、わざと誰よりも厳しく接しているらしい。

真依さんが、篤志さん極端だから……ごめんねって言ってた。

『来月からは通常勤務だから……いろいろ決めてこ？』

『うん！』

元気よくお返事したけど、もうほぼ決めてるの(笑)