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93 狐火 ページ45

「剣が抜けない!?」


不浄王の核(中心)へと向かう最中、クロに乗りながら燐が言った。


燐「剣が抜けねぇ・・・。」


と。


申し訳無さそうな顔をする燐と、呆れた顔をするA、不安そうにする勝呂。


「いつからだ。」


低い声で質問する。


燐「きょ、京都に来てから・・・。」


「京都に来て何があった。」


燐「・・・。」


「炎つかったな。」


燐「・・・は、はい。」


質問攻めのあと深くため息をはく。


「お前なぁ〜、ろくに炎操れないのに何やってんだよ。」


燐「す、すみません。」


「まぁ、説教は私の役目じゃないからもう何も言わん。だが、どうやって不浄王を倒すかだな。」


勝「もしかして考えなしに来たんか!?」


「え、そうだけど?」


勝「てっきり、不浄王を倒す方法があるもんやと思とたのに・・・。」


「そんなもん、燐の炎でなんとかしようと思ってただけだよ。他に不浄王を倒す方法があんのか?」


二人はうつむき、黙り始める。


「とりあえず、結界とやらを張らないと街に瘴気が行くんだろ?どこか足場を探さねーと。」


と上空から見るが、なんせ不浄王が作り出した不浄城の中は菌塊だらけ。


足をつければ、その人を飲み込もうと菌塊が伸びてくるのだ。


まさに生きた城のようだった。


「ちょっくら足場作ってくるな。」


そう言うと、あらかじめ手の平に描いた陣に自分の血をつける。


勝「はぁ?何言うとんね・・・・。」


勝呂の言葉に耳を貸さず、赤い炎を帯びた剣と頭には狐の耳が現れ、クロの背中から飛び降りる。


「はぁっ?!」と言わんばかりの二人はAを見守る。


Aは着地と同時に剣を突き刺す。


剣にまとう炎はAを中心に円を描き、周りの菌塊を燃やし尽くす。


剣を地面から抜くと、燐たちに合図を送る。


勝「お前無茶苦茶やな。」


「こうでもしないと時間の無駄じゃん。」


燐と勝呂はクロから降り、Aによる。


燐「お前、火なんて使えるのか!?」


炎をまとう剣を指差しながら言う。


「こいつは狐火って言って、一時的に剣にまとってる。が、燐炎みたいに威力はないからな。」


「期待するなよ」と言う顔で燐を見る。


それでも燐は、Aがいるなら大丈夫じゃないかと考え始める。


剣の抜けない自分の代わりに、Aがなんとかしてくれるんじゃないかとーー。

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設定タグ:青の祓魔師 , アニメ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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柊*(プロフ) - 七星さん» 読んで頂き感謝感激です!今後ともよろしくお願い致します (2016年10月8日 19時) (レス) id: 70dd9e7b86 (このIDを非表示/違反報告)
七星 - スッゴい面白いです!柊さんマジリスペクト! (2016年10月8日 2時) (レス) id: af8898e5b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(((o(*゚▽゚*)o))) - ものすごく面白いです!更新大変だと思いますが頑張って下さい!応援します。続き待ってます (2015年11月28日 20時) (レス) id: 5870aec952 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊* | 作成日時:2015年9月6日 13時

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