92 いざ、参る! ページ44
木から木へと飛び移りながら、不浄王のもとに向かっていると、見知った姿を見つけた。
「何やってんだ?お前ら。」
木の上から声をかけると驚いた顔をする候補生たち。
燐「なっ!A。お前今までどこにいたんだよ!」
「どこって・・・傷治してたんだよ。」
し「傷って雪ちゃんに撃たれた時の!?」
真っ先にしえみが心配そうな顔をする。
肝試しを終えた後、しえみは頰を叩いてしまった事を気にしているのだろう。
「ああ、けど綺麗さっぱり治った!安心しな。」
ぽんぽんとお腹を叩き、治った証拠を見せる。
にっこりとしえみに笑顔を見せるが心配の顔が消えることはなかった。
「それで、お前らは不浄王を倒すんだろ?なんか作戦かなんかあんの?」
勝「まずは結界を張りに行く!」
膝をついていた勝呂が立ち上がり、真剣な顔で言う。
「結界って?」
勝「さっき、和尚に聞いた。」
と和尚の方に向くがすでに気絶して倒れていた。
「なっ!達磨のおっちゃんじゃねーか!!すげーぼろぼろじゃんか!てか、勝呂!おっちゃんの息子!?はぁ!?」
いろんな情報が混ざり合い混乱し始める。
勝「和尚と知り合いやったんか?」
「ああ、昔な。つーか、生きてんの?」
し「かろうじて息はしてる。」
しえみは和尚に駆け寄り確認をする。
勝「杜山さん、神木は和尚を頼めるか?」
二人は勝呂の質問に頷く。
勝「志摩、子猫丸。二人はみんなにさっきの話を伝えに行ってくれ。」
子「坊!あ、あんな所に行かはるゆうんですか!?無茶です!!」
志「坊。今回は今までと一味違いますよ。あんたほんまに死ぬで。」
3人の間に険悪なムードが流れる。しかし、
燐「大丈夫だ。勝呂は俺が守る!」
「私もおっちゃんの息子なら命をかけて勝呂を守ろう。」
勝「な!何言うとんねん!」
ドヤ顔の二人を前に志摩と子猫丸は驚いた顔を見せる。
燐「俺に任せてくれるか?子猫丸。」
子猫丸黙って頷き、走り去って行く。
志「え?ちょ!子猫さん!!だーもう、みんなして後で後悔しても知らへんからな!!」
志摩も子猫丸の後を追って走って行く。
勝「俺らも行くで!!」
燐「・・・おう!」
「アイアイサー!」
和尚と目が合う。
達「・・・ほんま堪忍や。」
「任せろ。おっちゃんにもらった恩は忘れてないぜ!」
しえみ、神木、和尚をその場に残し、勝呂、燐、Aは不浄王討伐へと向かう。
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柊*(プロフ) - 七星さん» 読んで頂き感謝感激です!今後ともよろしくお願い致します (2016年10月8日 19時) (レス) id: 70dd9e7b86 (このIDを非表示/違反報告)
七星 - スッゴい面白いです!柊さんマジリスペクト! (2016年10月8日 2時) (レス) id: af8898e5b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(((o(*゚▽゚*)o))) - ものすごく面白いです!更新大変だと思いますが頑張って下さい!応援します。続き待ってます (2015年11月28日 20時) (レス) id: 5870aec952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊* | 作成日時:2015年9月6日 13時