検索窓
今日:11 hit、昨日:27 hit、合計:69,638 hit

88 嫌いです ページ40

「こんなもんか・・・。」


要の家から離れた山の中、結界をはり、周囲への被害を防ぐ。


ガリッと自分の指を噛み、地面に血を垂らす。


煙と共に剣が現れ、それを一振り。


「さあ、来いよ。」


いつの間にか手の平の印は消え、剣も持てるようになっていた。


アマイモンは口角を上げ、鋭い爪が襲いかかる。


それを私は避けるか、剣でさばく。


だが、体が鈍っているせいか、少しずつ攻撃が当たる。


頬や腕から血がでてきた。


下からアマイモンの蹴りがくるが、地面を蹴って高くジャンプをする。


それを追ってくるが、狐の尻尾で地面へと叩きつける。


ア「それ、ずるいです。」


ゆっくりと地に足をつけ、アマイモンを見る。


「何が”ずるい”だっ。」


地面を蹴って、アマイモンに剣を振るう。

が、それは片手で止められてしまう。


「お前だって半分悪魔になってるよ。」


笑いながらアマイモンの顔を見ると、一本だけ角が出ていた。


それに気付いていなかったのか、驚いた顔をするアマイモン。


「なんだ気付いてなかったのか。」

そのまま回転して腹部に蹴りを入れる。


ア「グハッ!!」


一息もつけぬままAから次の攻撃がくる。


「倒す気で来ないと、私には勝てないぜっ!」

Aの一振りは大地にヒビを入れ、大抵の物は切ってしまう。




彼女は強い。

強い意志をもっている。




だけど、弱いところも僕は知ってる。




初めてあなたが兄上とやって来た時。


一人で、声を殺し、泣いていたこと。

また仲間を失う恐怖で震えていること。



全部知ってるからこそ・・・






ア「あなたが嫌いですっ!!」

大きく腕振り下ろし、キィィンと爪と刃が音を鳴らす。


「ああ、知ってるよ。」


ア「いつも、いつも勝ち誇ったような顔をして!」


左手の爪を立て、さらにパンチを入れる。


そのパンチはAの手の中で止まり、血が流れる。


ア「弱いくせに・・・。」

「・・・知ってる。」


睨みつけるアマイモンに対し、Aはニカッと笑う。


「けど、強くいなくちゃいけない。私の目的のために。」


ア「・・・あなたのその強がるところも、あなたをそうさせる奴らも。すべて嫌いです。」


「おうおう!嫌いになっとけ!そんで私に勝ってみろ!」


胸を張って言うその姿に彼は、心が動かされた。

初めての感情にまだ彼は気づかない。




ア「嫌いです。」

小さな声でそう言ったのだった。






***
なんか恋愛ものみたい…

89 新たな任務→←87 復活!!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
設定タグ:青の祓魔師 , アニメ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

柊*(プロフ) - 七星さん» 読んで頂き感謝感激です!今後ともよろしくお願い致します (2016年10月8日 19時) (レス) id: 70dd9e7b86 (このIDを非表示/違反報告)
七星 - スッゴい面白いです!柊さんマジリスペクト! (2016年10月8日 2時) (レス) id: af8898e5b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(((o(*゚▽゚*)o))) - ものすごく面白いです!更新大変だと思いますが頑張って下さい!応援します。続き待ってます (2015年11月28日 20時) (レス) id: 5870aec952 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:柊* | 作成日時:2015年9月6日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。