81 犬と鼠と狐 ページ33
「あち〜。暑すぎる〜。」
30度を超える真夏の中 in京都
1匹の犬とハムスター、そして私で京都へと訪れた。
「暑すぎ！なんで同じ日本なのにこんなにも暑いの！！」
ア「兄上・・・僕もそろそろ限界です。」
メ「もう少しですから我慢しなさい。」
こんな暑苦しい毛玉たちとともに京都へ来た経緯を話しておこう。
戦いによって深い傷を負った私ことAは、傷を治すべく、京都の山奥へと足を踏み入れいる。
なんでもメフィストの知人が、腕の立つ医者がそこに住んでいるという。(闇医者・・・かも)
「てか！怪我人を歩かせるとはどういう了見なんだい！」
メ「昨日は肝試しで遊んでたではありませんか。」
ア「僕もキモダメシというのやりたかったですぅ。」
「黙れ、毛玉共。今すぐその毛引きちぎってやろうか？」
メ「毛玉とは失礼な。私は紳士なのですよ。」
「紳士なら自分の足で歩けーい！」
私の肩にはハムスターの姿をしたアマイモン。
そして腕で抱きかかえているのが犬のメフィスト。
そう、怪我人の私がこいつらの足となっているのだ。
「100歩譲ってアマイモンは許してやる。だが、メフィストお前は許さねー。帰ったらバリカンの刑だかんな。」
ア「剃る気満々ですね。」
メ「おー、怖い怖い。ほら、着きましたよ。」
目の前には木で造られた小さな家があった。
しかし、周りのは暗い森に囲まれて、黒いオーラを放っていた。
「本当にここに人がいんの？」
メ「ストップです。足元を見なさい。」
言われた通り足元を見ると、白い一線が引かれていた。
「・・・結界・・・か？」
手で触れてみると、電気が走るような痛みが体に走った。
メ「貴方はここでアマイモンと待っていなさい。後で呼びます。」
「はーい。」
ア「はい。兄上。」
腕から離れ、ポンと煙の中からいつものメフィストが現れた。
すんなりと結界の中へと足を踏み入れ、家の中へと姿を消した。
「なんであいつだけ入れるんだよ。」
ア「A。お腹が空きました。何かください。」
お菓子がなくなり、Aにねだるアマイモン。
「お前なー・・・。てか、なんで付いてきたんだよ。」
ア「久しぶりにAと会えたので。」
「えっ？そんだけ？」
ア「はい。あと・・・。」
「何？」
ア「傷が治ったら、僕と遊んでもらうためです。」
「・・・最低だな、お前。」
ア「それほどでも。」
「いや、褒めてないから。」
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柊＊(プロフ) - 七星さん» 読んで頂き感謝感激です！今後ともよろしくお願い致します (2016年10月8日 19時) (
レス) id: 70dd9e7b86 (このIDを非表示/違反報告)
七星 - スッゴい面白いです！柊さんマジリスペクト！ (2016年10月8日 2時) (レス) id: af8898e5b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) - ものすごく面白いです！更新大変だと思いますが頑張って下さい！応援します。続き待ってます (2015年11月28日 20時) (レス) id: 5870aec952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊＊ | 作成日時：2015年9月6日 13時
