61 世界の法則 ページ13
「私の・・・私の願いは
この世界を変える!!」
九「・・・プッ!ふははは!何を言うかと思えば、世界を変える?ふ、ふははは!」
「何がおかしい!」
九「笑うしかなかろう。突然『世界を変える』などと言われたら。」
「だって、こんな世界だから私たちみたいな子がいっぱい居るんだ。悪魔も人間も平和に暮らせたら、こんな事になるなんて無かった。」
九「だから『世界を変える』と?」
「・・・。」
九「フン。言っておくが、この世界は犠牲無しでは成り立たんぞ。何かを得るには、何かを失う必要がある。」
「だから、その世界の法則ごと・・・私が変える!」
九「ふっはは。奴らの実験のせいで頭でも狂ったか?神にでもなろうというのか。」
「神なんていない。神がいたら・・・私たちがこんな目に会うことなんてなかった。もうこれ以上、仲間は殺させない。」
九「・・・お主名は?」
「・・・A。」
九「A。お主に力を貸そう。お主の言う世界とやらを見てみたくなったわい。」
「・・・あなたの名前は?」
九「んー。世間では九尾と呼ばれとる。じゃが、もうすぐわしは1000歳になる。さすれば、尻尾が4本になり、天狐という悪魔になんのじゃ。」
「てんこ?」
九「まぁ、難しい話は後だ。今は・・・」
突然ふわふわとしたものが自分の頬をに触れる。
横目で見ると、九尾の尻尾が触れていた。
九「ふむ。近くで見ると綺麗な目じゃな。・・・じゃなくて、手をかせ。」
「手?」
疑問に思いながら手を出す。
するとすっぽり九尾の口に指が収まると同時に痛みが走る。
「な、な、な、な、何しとんじゃー!!」
すぐさま手を引っ込めるが、指から血が出ているのに気がつく。
九「これで契約成立。お主は今日からわしの主人じゃ。」
「あ、あるじ?なんで私が・・・。」
九「お主一人じゃ、この世界は変えられぬだろう?」
「それを決めるのは私だ。まだ私はあなたを受け入れていない。」
九「フン。強がりおって。」
なんやかんやで九尾が仲間になった。
114人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊*(プロフ) - 七星さん» 読んで頂き感謝感激です!今後ともよろしくお願い致します (2016年10月8日 19時) (レス) id: 70dd9e7b86 (このIDを非表示/違反報告)
七星 - スッゴい面白いです!柊さんマジリスペクト! (2016年10月8日 2時) (レス) id: af8898e5b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(((o(*゚▽゚*)o))) - ものすごく面白いです!更新大変だと思いますが頑張って下さい!応援します。続き待ってます (2015年11月28日 20時) (レス) id: 5870aec952 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柊* | 作成日時:2015年9月6日 13時