カラ松の彼女！？番外編

じょし松さん！ ページ23

『ん？誰からかな…』


こんばんは、僕はA。ん？女みたいな名前だって？自覚してるよ。

バイブ音を鳴らすスマホを覗きこんでみると、そこには愛しい彼女の名前。合コン中じゃなかったかな？と思いつつ電話に出る。
彼女は数日前、どうにか合コンにいかせてほしいと言った。僕がいるのに何故、と思ったが、かなり顔が必死だったので許した。正直、嫌だけどね。


「Aっ」

『どうしたのカラ子ちゃん。もしかして、他の男に何かされた？(…もしそうなら、男に少しばかり痛い目にあってもらわないと)』

「う、ううんあたしは別に何も…それにまだ来てないし」

『そうなんだ。女の子を待たせるなんてひどいね』


ソファーに座りこんで、少し笑う。正直、彼女が僕に惚れこんでいるのは分かっているし、逆もしかり。だから男になびくことはまずないとは思うけど、気になるのは仕方ないよね。


「ね、ねえA…」

『ん？何かな？』

「そ、その……ホントにあたしのこと、すき？」


『…………はぁ？』


思わず低い声が出てしまった。何を言っているのだろう、カラ子ちゃんは。彼女は僕の答えを違う意味に捉えたのか、戸惑っている。…ああ、普段勝ち気な彼女がこんな風になるのは僕だけだ。


『…僕は君が好きだから付き合ったんだよ』

「！な、なら何で手出さないのよ…」

『手？ああ…いや、そんなにがっついててもあれだし…そもそも、僕は結婚してからって自分で決めてるんだ。……言っておけばよかったね』

「うっ………」


くす、と笑えば恥ずかしそうにするカラ子ちゃん。見なくても分かるよ。
彼女は会いたい、と小さな声で呟いた。

……かわいいなぁ。



『オーケー今すぐ会いに行くよ。場所は？』



その後彼女の友達と出会って色々質問責めされることは、まだ僕には知らないことである。

＿＿
おそ子達に何か言われてもいいから会いたくなっちゃった乙女カラ子
じょし松難しい

長兄松の会話※→←じょし松さん！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す