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「…そうよ。私じゃ敵わない人なんか、この世には沢山居るんだから当たり前でしょう。」


少し語気を強めると、2人とも若干気圧されたように黙りこくった。
…あんまり威圧するつもりは無かったのだが、そう上手くはいかないらしい。


「…空気を悪くしてごめんなさい。言い訳だけど、人と話すの苦手なの。…学校に通うのも、これが初めてだしね。」

「えっ?!学校行ったことないのか?」


驚いた様子のアラタ。
そりゃ驚くよね。これは普通じゃないことだものね。


「……ここには推薦を貰ったから来てみたの。仲間たちにも一回くらい通ってみたらとも言われたしね…。」


妙な空気になったこの場から逃げるように、私は校門に向かった。





校門にいた警備員さんが私たち3人を確認する。しっかりしてるなぁ、警備。


「照合した。瀬名アラタに星原ヒカル、甘凪リュナだな」

「はい!」

「では、LBX…それからCCMや携帯端末などは全てここで預からせてもらう。」

「えっ?でも学校で使うんじゃ…?」


困惑気味のアラタ。君本当にこの学校の概要読んで来てないね。ちゃんと書いてあったよ。


「必要なものは支給される。」

「そうなんですか…。」


アラタは、しぶしぶと言った感じで自分のLBXとCCMを差し出した。

私も本当はあまり気乗りしていないがLBXとCCMを出し、差し出す。

そこで、アラタは私とヒカルのLBXを見た。


「おっ、それルシファーじゃん!リュナのは、……何て言うんだ?」

「…シャルナック。」

「そっちはアキレス・ディード、ミーハ−なんだね。」

「ん?正統派って言ってほしいな。」


そう言いアラタは二カッと笑ってみせた。


…バンの初期機であるアキレス。それが改良されてこうやって世に出回っているのを見るのは、けして嫌いではなかった。

門が開いたので早速教室に向かおうとした時に私だけ警備員に呼びとめられた。何もしてないんだけど。


「甘凪さん、君は先に学園長室に向かいなさい。」

「…はい。わかりました。」


私は言われた通り学園長室に、アラタとヒカルは教室に向かった。

私も教室行きたい。

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FenGkaz710(プロフ) - 更新待ってます! (2020年6月9日 18時) (レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音羅美(プロフ) - 更新頑張ってください! 応援してます! (2019年1月23日 23時) (レス) id: d15564b850 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - フェアリーの会話が独特で良い、サイコスキャディグモード?がいいし主人公の苦しい過去も読みたいです (2018年8月16日 19時) (レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 124b1853e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍色水晶 - 元藍玉です。作者名変えました。藍玉さんいつの間にか増えてたので藍色水晶で今度から行こうと思います。 (2017年6月1日 20時) (レス) id: 37f8d8a89e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色水晶 | 作者ホームページ: なし  
作成日時:2014年9月7日 21時

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