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やっとダック荘に帰って来た。
少し遅くなったが、夕食には間に合いそうだ。

食堂を訪れて、第一小隊のいる場所へと行く。


「お、リュナ!…ウォータイムのときのあれ、教えてもらうぞ!」

「……あとで談話室とかじゃ…駄目ですか…。」


人の多いところは…ちょっと…。
私の疲れと心情を察してくれたのか、話は食事のあとになった。





「で!あれは何だ!!」


ぐい、と詰め寄られて思わず後退る。
…そんなに沢山話すことないんだけどな。


「…サイコスキャニングモード…指令室でも言ったけど、特殊モードだよ。」

「……聞いたことないなぁ。」

「そう言われても…。」


聞かれたから答えたのだ。わからないとか言われても困る。一緒に話を聞いているハルキとサクヤも、どうやら聞き覚えはなさそうだった。
…ただ、ヒカルは違うらしい。


「……数年前のアルテミスで灰原ユウヤが使っていた、あれか。」

「…よく知ってるね。情報出回ってたっけ。」


思わずばつの悪そうな顔をするA。ヒカルは何食わぬ表情で記憶を辿っていく。


「詳しくは覚えてない、…でも、当時すごく話題になったから何か雑誌とかで見たんじゃないかな。」

「ふぅん。…まぁなんでもいい。私が使ったのはそのモードってだけ。ブルーリボンのメンテしなきゃいけないから戻るね。」


今日のバイオレットデビル戦で、私のLBXは要調整だとしっかりはっきり理解してしまったので、今夜はこれから忙しくなる予定なのだ。
意味の無い問答に付き合わされる気はない。
しかし、今度はサクヤに止められる。


「機体のメンテならメカニックの僕がするよ?」

「……。」


…ここでは確かに、メカニックに任せるべきなのだろう。でも私に合わせた微調整は私にしかできないし、サクヤは今日、他三人の機体メンテで忙しいはずだ。


「私の機体はしなくていい。自分で微調整する。…、……サクヤは今日DCオフェンサー三機の修理なんだから、私のことは気にしなくていい。」


今度こそ止められずにその場を去った。

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FenGkaz710(プロフ) - 更新待ってます! (2020年6月9日 18時) (レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音羅美(プロフ) - 更新頑張ってください! 応援してます! (2019年1月23日 23時) (レス) id: d15564b850 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - フェアリーの会話が独特で良い、サイコスキャディグモード?がいいし主人公の苦しい過去も読みたいです (2018年8月16日 19時) (レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 124b1853e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍色水晶 - 元藍玉です。作者名変えました。藍玉さんいつの間にか増えてたので藍色水晶で今度から行こうと思います。 (2017年6月1日 20時) (レス) id: 37f8d8a89e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色水晶 | 作者ホームページ: なし  
作成日時:2014年9月7日 21時

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