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3-8 ページ37

公園であったこと、フェアリーのこと、腕輪のこと。ジンもたまに説明を加えてくれながら、私は先生にあったことを隠さず話した。

…イノベーターのことと、腕輪の出自は告げていないが。流石にそこまでは関係ない。


「なるほどね…わかりました。今後、こちらから使用の指示を出すことがあるかもしれませんが、良いですね?」

「はい、問題ありません。……だよね?ジン。」


不安になって、側にいるジンを仰ぎ見る。
彼はぽん、とリュナの頭に手を置くと、美都を見据えて言葉を引き継ぐ。


「彼女は自分のことがわからず、とんでもない無茶をしでかす子です。…しっかり、見てあげていてください。」

「……そこまで言うならハーネスにその子を引き取れば良いものを…。」


過保護っぷりに呆れる美都。
…ハーネス。そこが、ジンの持つ国だろうか。


「リュナは今、ジェノックで頑張っています。…僕がこの子の道を選んだり、閉ざしたりすることは何よりも嫌なのでそんなことはしませんよ。」

「…ジンの国も良いけれど、私、今はジェノックで頑張りたいです。」


なんだか妙に健気で、端から見ると本当に兄妹である。美都もそれ以上は何も言わなかった。


「…あの、ジェノックの副司令官ってジンじゃないですよね。さっきハーネスって言ってましたし。」

「…リュナ。僕がこの学園にいること、ここに来たことはくれぐれも内密に。」


やっぱり何か隠しているようだ。
…調べていいのかな。


「じゃあなんでここにいるのかここの記録ハックしてジンのこと調べていい?」

「駄目だ。……すみません美都先生。このままじゃリュナが色んな情報抜きかねないので説明しても構いませんか。」


危険物みたいな扱いされてる…。
美都先生はさっきから呆れてばかりだ。


「…これでもし何かあったら海道先生の落ち度になりますよ。」

「その時はカバーしてみせますし、リュナは情報面に関して硬いので問題ありませんよ。」


自信ありげに言いきったジンに、美都は“そこまで言うなら良いでしょう”と、許可を出した。



そのあとジンから聞いたのは、
ハーネスとジェノックは既に裏で手を組んでいて、そのうち表立って同盟を組むこと。ジンは公表されていないが、ハーネスの副司令官で、実質ハーネスを取り仕切っていること。

どちらも極秘情報らしく、絶対外部に出すなと釘を刺された。

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FenGkaz710(プロフ) - 更新待ってます! (2020年6月9日 18時) (レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音羅美(プロフ) - 更新頑張ってください! 応援してます! (2019年1月23日 23時) (レス) id: d15564b850 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - フェアリーの会話が独特で良い、サイコスキャディグモード?がいいし主人公の苦しい過去も読みたいです (2018年8月16日 19時) (レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 124b1853e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍色水晶 - 元藍玉です。作者名変えました。藍玉さんいつの間にか増えてたので藍色水晶で今度から行こうと思います。 (2017年6月1日 20時) (レス) id: 37f8d8a89e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色水晶 | 作者ホームページ: なし  
作成日時:2014年9月7日 21時

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