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追いついてきたアラタが目の前にある商店街を見て、先に声をあげた。
「なんだ、この島。…古くさ。…でも、懐かしい感じがする。」
「…資料で見たけど、本当に細かい再現ね。」
ここの商店街は本土では見られないような昔風な古い感じの商店街だった。
…不思議とあまり古くささは感じづらく、むしろ暖かみを感じるが。
その時、後ろから声がした。
「…ここは1960年代の街並みを再現しているんだ。」
突然現れた金髪青目の男がタブレットを見ながら私達にそう説明する。
アラタはきょとんとしてその彼を見つめていた。
「あの…君は、この島の人？」
アラタの純粋たるその質問に端末を操作しながら答える。…ちらりと私を見たのはなんだ。
「…さっきの船で着いた。」
「そうなんだ！仲間、増えたな！俺は瀬名アラタ。君は？」
「星原ヒカル。」
名前だけの最低限の自己紹介にアラタは気を悪くすることもなく、またも首を傾げる。
「星原ヒカル？…どっかで聞いたことある様な…」
「貴方、さっき私に同じこと言ったよね。」
「あーー…そう言えば…。」
ばつが悪そう苦笑するアラタ。
初対面をこう判断するのは失礼だが、あまり記憶力に自信が無いのだろう。
…星原ヒカルと言えば、今年のアルテミスの優勝者だ。
結構な有名人だろうに。
自己紹介をしていなかった私にヒカルが声をかけた。
「…君、名前は？」
「甘凪リュナ。」
「甘凪…。」
ヒカルが呟いたと同時にアラタが再びヒカルに声をかける。
「同じ船ってことは君も神威大門に？」
「まぁね。」
アラタがガッツポーズする。
仲間が増えたのそんなに嬉しいのだろうか。
それに構わずヒカルは歩き始めた。
私も黙ってついて行く。
当たり前のように、アラタだけは置いて行かれ慌てて後をついてくる。
「ああっ！待ってくれよ！」
「ぼんやりしてる貴方が悪い。」
「手厳しい…。」
他愛も無い会話をしながら、私たちは神威大門に到着した。
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FenGkaz710(プロフ) - 更新待ってます！ (2020年6月9日 18時) (
レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音羅美(プロフ) - 更新頑張ってください！ 応援してます！ (2019年1月23日 23時) (レス) id: d15564b850 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - フェアリーの会話が独特で良い、サイコスキャディグモード?がいいし主人公の苦しい過去も読みたいです (2018年8月16日 19時) (レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 124b1853e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍色水晶 - 元藍玉です。作者名変えました。藍玉さんいつの間にか増えてたので藍色水晶で今度から行こうと思います。 (2017年6月1日 20時) (レス) id: 37f8d8a89e (このIDを非表示/違反報告)
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