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寮、自分の部屋にて。私は枕を抱き抱えるとため息をついた。
「…突き放しちゃったかなぁ…。」
正直顔を合わせるのが億劫だ。
でもどうせ、食堂に行くと顔を合わせることになるのだからどうしようもない。
「…はー、憂鬱……あ、腕輪見つかったからバンに後で連絡しないと…。」
隠し事はよくないよね…みんな、どう思ってるのかな。
そんなことを呟くが、当然答えは返ってこない。
ハズだった。
『気ニするナ。ホかのやツラは気にしテイなイ。逆ニ、心配サれテイるぞ？』
「は……？！」
返答が来たのに驚きそちらを見やる。
独特な合成音声。人の声では無いのは明らかだ。
それは、先程出会ったフェアリーを彷彿とさせた。…フェアリーが後を付けてきたんだろうか。
視線の先、そこには案の定フェアリーがいて。
「…どうしてここに。」
『つケテきタ。シばらク、ココにイサせてモラう。ココニいるト面白そウダ。』
「気分屋なのね…。」
頭を抱える私なぞ無視してフェアリーはイキイキと話を続ける。
『サっきノ心配されテイルのコトダが、リュナノ表情がカナシそうダとホカノヤつらハ言ってイタ。』
「…悲しそう……。」
思わずぐにぐにと頬をいじるが、顔の変化なんて自分じゃよくわからない。
無機質なアイレンズでじっ、と見つめてくるフェアリー。
…表情を読み取ろうとでもしているのだろうか？
『悲シいノカ？』
「…どうだろ。フェアリーはいつまでここに居るの？」
『ココかラ離れタクなル時マデ。』
「本当に気分屋なのね…。じゃあその時が来るまで私の話し相手になってね、フェアリー。」
静かだった一人部屋は少しだけ騒がしくなった。
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FenGkaz710(プロフ) - 更新待ってます！ (2020年6月9日 18時) (
レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音羅美(プロフ) - 更新頑張ってください！ 応援してます！ (2019年1月23日 23時) (レス) id: d15564b850 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - フェアリーの会話が独特で良い、サイコスキャディグモード?がいいし主人公の苦しい過去も読みたいです (2018年8月16日 19時) (レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 124b1853e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍色水晶 - 元藍玉です。作者名変えました。藍玉さんいつの間にか増えてたので藍色水晶で今度から行こうと思います。 (2017年6月1日 20時) (レス) id: 37f8d8a89e (このIDを非表示/違反報告)
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