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「…遅かったね。」

「あー…気にしないでくれ…。まぁ、とにかくさ、何の話してたんだ?」

「私がハルキに対して敬語で話してたから敬語無しでいいよって話。」

「あー!そういえばハルキにだけ敬語だったもんなー!」


なるほど、と言った感じで頷くアラタ。
そしてそのままサクヤの隣に座る。

……ヒカルのこと考えてあげなさいよ…。

問答無用で女子の隣に座ることになったヒカルを若干何故か気の毒に思いながら私はヒカルにも座るよう促した。


「座らないの?」

「…。」


返事すらせずに静かに私の隣に座るヒカル。
返事されないのは流石に少しショックだったが気にしても意味がないと判断して、私も何も言わないことにする。


「……あぁ、そういえばさっきの話の続きがあるんだけど。」

「?なんだ?」


私がそう始めるとアラタが再び此方を向く。
私はアラタと目を合わせ、次いで隣のヒカルをちらりと見てから口を開いた。


「アラタとヒカルが命令に背いたって話もしていたわ。」


途端、アラタの顔が強張った。
ヒカルの表情はよく見えないが、まぁ少なくとも良い顔をしていないのは雰囲気でありありと伝わってきた。


「う、……確かに。リュナにもハルキにも叱られた……。」

「…あんな奴等くらい、僕一人で倒せる。」

「倒せなくてむしろ倒れていたのは何処の誰かな。」


…しまった。つい煽るようなことを口走ってしまった。
こういうこと言うとヒカルがカッとなって強く言い返してくるのはなんとなくわかってたのに。


「それは、まだここでの戦いと機体に慣れていないだけだ!!」


案の定声を荒げて反論してくるヒカルに私も言ってしまったから仕方がない、と腹をくくって反論する。


「言い訳ね。良いLBXプレイヤーは機体に左右なんかされない。」

「…自分が優秀だと?」

「そうは言ってない。けどそう聞こえたならごめんね。…でも朝の会話で私のことを優秀なプレイヤーだと認めていたのは貴方の方よ。」

「……。」


何も言わない…否、事実だから言えないのだろうヒカルに私は追撃した。


「まぁでもなんにせよ、ここでのバトルは大会のような個人戦ではないの。個人の勇だけが輝く場所では無いのよ。ここでは、チームプレーが重要になる。…仲間を大切にしなきゃいけない。」

「…僕に、仲間なんて必要ない。」


それでも尚食い下がらないヒカル。
…意地っ張りだなぁ……もう…。

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FenGkaz710(プロフ) - 更新待ってます! (2020年6月9日 18時) (レス) id: 760679ded1 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音羅美(プロフ) - 更新頑張ってください! 応援してます! (2019年1月23日 23時) (レス) id: d15564b850 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - フェアリーの会話が独特で良い、サイコスキャディグモード?がいいし主人公の苦しい過去も読みたいです (2018年8月16日 19時) (レス) id: 1190295a12 (このIDを非表示/違反報告)
自宅警備員 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 124b1853e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍色水晶 - 元藍玉です。作者名変えました。藍玉さんいつの間にか増えてたので藍色水晶で今度から行こうと思います。 (2017年6月1日 20時) (レス) id: 37f8d8a89e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色水晶 | 作者ホームページ: なし  
作成日時:2014年9月7日 21時

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