元竈門家長女は現雲柱【鬼滅の刃】

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天「2週間後の最終選別に行くことを許可する」

稽古用の刀を手入れしていた時、なんの前触れもなくそう告げられた。

数秒間を置いて師範の言葉を理解した私は、手の力が抜けて刀を落としてしまった。

足の指に刃先が直撃しそうになったのを素早く避け、慌てて拾い上げると、ぐいっと背伸びをして大声で聞き返す。

『ほ、本当にいいんですかっ！？最終選別に行って！？』
天「ああ。今のAなら、大丈夫だ」

その言葉に、嬉しさがこみ上げてくる。

『やったぁ……！ありがとうございます！絶対合格してみますから！！』興奮気味にそう言いながら、私は勢いよく頭を下げる。
天「その意気だ。…必ず、生きて帰って来てくれ」
私の頭を撫でながら、真剣な声色で言う師範。
『…はい！！勿論！』

その時の私は、まだ知らなかった。
この先に待ち受けている事を。
私は、何も分かっていなかったのだ。

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