北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ9)

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58話ページ9

山田「いやいや！いきなり俺に公園でハラキリ芸をやらせろと言われても！」

杉元「じゃあそっちの長吉を置き引きで警察に突き出してもいいんだな？」

山田「いや！それは困ります…長吉はうちの花形ですから…」

『じゃあ杉元を出させてくれ』

山田「そもそもハラキリを他人にやらせるってことは手品のカラクリを明かすということですよ！」

長吉「そちらの方々も出演していただくのが条件ならいいのでは？」

そちらの方々もって…

『僕たちもか！？』

月島「なに？」

長吉「体調不良の者が数名出ていて演目に穴があきそうなのです。特にそちらの方」

鯉登少尉を見た長吉

長吉「オイラがみるに、この世界に向いていると思いますよ」

その後、曲持という芸を手本で見せてもらったが

何故か鯉登少尉が完璧にこなした

いやそれ以上か

この大きな桶の上に乗るのか…

『ほっ…』

試しに乗ってみた

意外に乗れるな

『よっと』

杉元「え！？Aも出来んの！？」

桶の上で逆立ちしてみた

『なんかできた』

山田「天才がもう一人…！」

鯉登「やはり私たちは運命の糸で結ばれているようだ」

桶から降りると鯉登少尉に肩を叩かれた

『運命の糸？どこに繋がっているんです？』

鯉登「ぐっ……」

杉元「自滅した」

谷垣「自滅だ」

色々試してみたが、谷垣と月島さんは、少女団と踊るらしい

『ふふ、可愛い』

月島「勘弁してくれ」

***
長吉「ちょっとこれを着てみてください」

『どれだ？』

何故だか知らんが僕だけ呼び出された

長吉「似合うと思うんです」

人気のない場所に入ると服が置かれていた

これを着るんだな

『着てみたけど…これ男用じゃないか？』

襟のついたシャツ

煌びやかな服だな

長吉「本番はこれを着て出てもらいます」

『似合ってる？』

長吉「綺麗なお顔をされていたので、男装をして観客の女子を沸かせてください」

沸かせるって…

『鯉登少尉に見せてくる…』

広場に戻ると鯉登少尉が棒の横面に立っていた

『鯉登少尉！』

鯉登「なんだA…どうしたその格好は」

『男装をして出ろと言われました、似合ってますか？』

袖を広げて見せた

あ、降りてきた

鯉登「男装だと？この可愛い顔が男に見えると言うのかあの小僧め」

『か、可愛い…///』

鯉登「(可愛い)」

『変ではないですか？』

鯉登「何を着ても似合っている」

ダメだ

参考にならない