北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ5)

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54話ページ5

『あっつ！？』

鯉登「小屋の中が熱い！」

岩息「ここは…ロシア式蒸し風呂…バーニャだ！」

谷垣「暑すぎる！こんなところに長くは居られん！」

『戸の前にグズリがいます！出られません！』

鯉登「どうする…！？」

『考えてください！』

「「「バーニャ！！」」

全員が着ていた服を脱ぎ褌になる

もちろん僕は褌とサラシだけど

『暑い…武器になるものはありませんか？』

刺青の男が石に水をかけた

鯉登「おいお前！蒸気を発生させるな！」

岩息「これは白樺の葉を束ねたものでヴェニクという！」

その葉を束ねたもので鯉登少尉の背中を叩いた

鯉登「いたっ！」

『痛っ！！』

岩息「ヴェニクで叩くことにより血行が促進されると同時に！」

谷垣「痛い！」

岩息「室内の空気をかき回すことで体感温度をさらに上げます！」

谷垣「やめろ！外にはグズリがいるんだぞ！」

岩息「あんたら私を殺して刺青を引っ剥がすのが目的だろう！さあ誰が先に我慢できずにバーニャから飛び出すかな？」

鯉登少尉がヴェニクと呼ばれた葉の束で男を叩く

岩息「ぶあっ☆全員同時にきて欲しい！もっと！」

全員がヴェニクを持って岩息を叩く

鯉登「この流れも杉元の妙案なんだよな？」

月島「絶対違います」

『いえ月島さん！これこそが杉元の妙案です！』

月島「Aまで変なことを言うな！違う！」

谷垣「もう限界だ…グズリが！」

『チカパシが危ない！』

外を見るとエノノカとチカパシがグズリと杉元に襲われている

犬ぞりから落ちたチカパシにグズリが飛びかかった

外へ出ると杉元とグズリが咆哮しあってる

谷垣がチカパシを手助けをし、チカパシがグズリの頭に一発入れた

チカ「谷垣ニㇱパ！これが…これが勃起？」

谷垣「そうだチカパシ…これが勃起だ！」

『そうなのか…』

男がバーニャから出て、杉元に近づく

岩息「あなたとはケリをつけておきたい」

再び殴り合う二人

鯉登「助太刀すべきか？」

『…どっちの助太刀ですか？』

谷垣「とにかく止めるべきだ！」

男が膝をついた！

『杉元！もうやめろ！』

谷垣「そこまでだ！」

全員が杉元を止めに入ると

地面が抜けて水溜りに落ちた

杉元「うひいいい冷ええ！！！」

『さっささささむいっ！！！』

杉元「てててててを！！てをのばばばせ！！！」

『悪いすぎもととととと』

岩息「バババーニャに早くッ！！」