23話 ページ25
この会は結局点を取ることが出来なかった
「おい、真田そろそろ……」
「真田くんならもうブルペン行きましたよ」
「はえーな。」
2塁にランナーがいて青道の主将が二遊間を超えた
そして青道に点が入った
「ピッチャー交代！真田!!」
とうとう我らのエース真田くんがマウンドに上がった
真田くんがマウンドに上がるとチームの雰囲気が明るくなった
誰がなんと言おうが真田くんはエースだって思う
「(これ以上奴等を調子づかせるんじゃねぇーぞ。真田。)」
しかし、投球一球目デットボール
「あのバカ、いきなりピンチ広げてどうすんだよ」
バッターは一也
真田くんのボールが荒れていて一也の頭に当たりそうなボール球
二球目もボール
三球目は一也が打ったが引っ掛けられた感じでピッチャーゴロ
恐らく一也のことだから何のボールか分かったと思う
まぁ分かったとしてもなかなか打てる球ではないけどね
………それはウチもだけど、なかなかあの1年生サウスポーの球を打ててない
打てたとしても詰まってアウトになる
三島くんも詰まってアウト
もう、この試合は投手戦だ
青道もウチもこれといっていい当たりがでない
ここで青道がタイムをとり、投手に伝令が入った
「シャス!!ボス!!この私必ずやボスの期待に応えてみせます!!」
え、青道の監督のことボスって呼んでるの？
じゃぁ一也もボスって呼んでるのかな？
打順が回ってきてバッターは雷市くん
「フｯ、同じ投手に二度もやられんじゃねぇーぞ。雷市」
ｶｷﾝ！
打ったけどファール
「この球じゃなーい!!」
一也が立ってミットを構えてる
釣り球を狙ってる
だけど………
ｶｷﾝ！
ボールがレフトの頭上を超えてホームラン！
「流石、雷市くん！」
観客のボルテージが最高超まで上がった
この1本は大きい！流れがかなり変わる!!
薬師の反撃開始だ！
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作者名：あややん | 作成日時：2017年6月21日 21時
