【歌い手】期待して損した。

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新入居者の存在に疑問を持ちながら帰宅した。



服買うついでに夕飯の材料を買ってきたため、結構な荷物の量になった。



luzがさりげなく荷物を持ってくれたときは少しキュンとしてしまった。



食材が入っている袋からどんどん中身を出して冷蔵庫に詰めていく。


３年間毎日とは言えども、何回も行えば手慣れたものだ。




ふと目をソファに移すとluzはすでに夢の中だった。


ここのシェアハウスの住人は、よくソファで居眠りをするため近くに毛布がおいてある。



それをluzに掛けて自分はリビングにある椅子に座る。


そして携帯を取り出して新入居者について再び情報収集を始める。




様々なタグをかけてみるがなかなかこれっ！という人は見つからない。



あれかな？自称高校生とかかな？なんて少し考えてみるがこれから一緒に生活をする人に対して年齢を偽るというのはなかなかない話だ。




いく日もいく日も探すが見つからない。


だが、探していくうちにとある１つの考えが浮かんでくる。





もしかしてそこまで人気ではないとか、



もしそうだとしたらどうやってこのシェアハウスに入居できるのか。



誰かが入居させようとしたのか、

それとも強引に事が決まったのか。





ダメだ、情報が少なすぎる……。


これはもうそらるさんから話されるのを待つしかないのか……？





深く考えすぎなのか、無意識に眉間にシワがよってしまう。



しかめっ面になっていると、リビングのドアが開く音がした。



そらる｢あ、A。｣


出てきたのはそらるさんだった。



そらる｢今日の夜、皆集めて話あるから空けておいてね。｣


『りょーかいです。』






とうとう話されるのだろうか。




好奇心と不安が募る。

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