【歌い手】期待して損した。

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もう……手遅れだった……。



目の前にはスパイス増し増しの料理が。




別に自分が薄口な訳じゃないし、どちらかというと濃口である。


だがこれは流石に濃すぎる気がする…。


まぁまふ君の料理が濃すぎることなんて結構当たり前であり、皆慣れている。



なのでここからは私の出番である。




冷蔵庫から魚を取りだし、少し洗う。


そして少し塩をかけたあと焼く。


焼いている最中にフライパンをコンロの上にのせ、油を敷く。


良い感じにフライパンが温まったら卵を割って入れる。

その上から蓋をしてしばらく待つ。



まふ君は野菜炒め以外にも味噌汁を作ったり、ご飯を炊いていた。




まふ君が作るものは濃くなるので、他のおかずなどはあらかじめ私が薄めに作るように言われている。



じゃないと全部塩分が強くなっちゃうからね。





料理をやっていることで他の雑念などは入ってこないし、良い気分転換になる。


先程拒食症がどうとか考えていたのが嘘みたい。


大分気分が楽になっている。



そういう部分ではこの家でこの役割を与えてくれたそらるさんに感謝だ。





まふ｢もうそろそろ出来るし、皆呼んできちゃう？｣


『そうだね、皆作業終わってるかなぁ…？』





歌い手ということもあって、作業していたり打ち合わせをしていたりなどなかなか揃わない日がある。



まふ｢うーん…今食べれそうな人だけ呼んでくれば？｣


『おっけー。』









…今日は誰が来れるのかな？

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