第三十話 ページ31
宿舎に戻り、イレブンは夕食を取っていた。
しかし、明日人と灰崎が気づく。
光の姿が見えない………。
部屋は空っぽだった。
明日人と灰崎は、慌ててエントランスを駆け出した。
そして見つけた。荷物をまとめ、私服に着替えた光が、階段を降りて出ていこうとしている所を。
明日人「何処へ行くんだ、一星」
灰崎「まさか、落とし前もつけずに消えるつもりじゃないだろうな?」
光は寂しそうに答えた。
光「俺は長い夢を見ていたみたいだ。
でも、自分がやってきたことを忘れたわけじゃない。君達の前から消えるよ」
「それは都合がよすぎないかな?」
続いて現れたのは私と悠馬と西蔭だった。
野坂「君はチームに多大なる迷惑をかけた。その責任をとってもらうよ」
明日人「野坂……」
と、明日人は責め立てるような口ぶりの野坂を咎めた。
私は悠馬の言葉を続けて言った。
優花「正直、私達は光に興味があるの。
光は私達を罠にはめるために、フィールドの全選手のデータを把握していた。
その分析能力は並じゃない。チーム1だと言えるね」
何を言い出すのかと、光は固唾を飲んで聞いている。
優花「というわけで、私達は光を『戦術の皇帝』の参謀役としてスカウトしたいの」
明日人&灰崎「えぇ!?」
明日人と灰崎が驚く。
西蔭「の、野坂さん?優花さん?」
西蔭は、心穏やかではいられない。
みんなの反応、面白いな(笑)
光は予想外すぎて、固まっていた。
すると、「大丈夫!一星ならやれる!!」
と、大きな声がした。
後ろで話を聞いていた、円堂だ。
その周りには、イナズマジャパンの面々が勢揃いしている。
円堂が言った。
円堂「お前は自分との戦いに勝てたんだ。
自分に勝てた自分を信じろ!」
光は胸を打たれた。
自分を受け止めてくれる仲間が、ここにいる。
兄弟で世界を目指す。そのためのチームが、ここにある。
ここが、俺の場所………。
ヒロトが階段を降りてきた。
ヒロト「じゃ、お好み焼きでも行くか」
灰崎「はぁ?ラーメンだろ?」
灰崎が主導権を奪いにかかる。
明日人「カレーは?」
と、無邪気に明日人が加わる。
優花「さっき食べたでしょ!(笑)」
私は明日人にツッコミをした。
にぎやかな仲間達が、光を囲む。
光の瞳は、暖かい涙に満たされていた。
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あめ???(プロフ) - うん笑笑あめも、結構更新したよ!! (2020年8月26日 17時) (レス) id: ce40512585 (このIDを非表示/違反報告)
リンドール(プロフ) - あめ???さん» やろ?wwwww (2020年8月26日 16時) (レス) id: e6fb3fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
あめ???(プロフ) - 野坂さぁ〜ん!ちょっとまって?キスのところってさぁ〜ちょっと…ハジュカシ… (2020年8月26日 15時) (レス) id: ce40512585 (このIDを非表示/違反報告)
Hinata(プロフ) - ( ゚▽゚)/コンニチハ (2019年12月5日 15時) (レス) id: 4526ad0627 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレの風丸大好き♪リン(プロフ) - Hinataさん» 質問くだせぇ………(*;ω;)___ ___ (2019年11月28日 16時) (レス) id: e6fb3fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イナイレの風丸大好き♪リン | 作成日時:2019年10月26日 23時