85話 ページ8
「大変だァァァア!!!!」
おそ松くん、どうしたの…?
何故かものすごく焦って現れたおそ松くん。私が視線を上げて問うと、どうやらトト子ちゃんが婚活しているらしい。なるほど、それは焦るね。皆が叫んでいた。
「相手の条件は石油王だって!!!」
「「石油王ォ!!?急げえええええ!!!」」
「あっおい抜け駆けすんなよ!!」
「ふっ…流石トト子ちゃんだな。男に求めるレベルが高い」
寝転んでいたカラ松くんが起き上がり、早着替えして外に駆けて行った兄弟を眺めていた。もしかして石油掘りにいったのかな…そんな簡単にいかないと思うけど。
『…あれ?カラ松くんは行かなくていいの?』
「いや何で行く前提なんだハニー!トト子ちゃんの件はそれはもう驚いたが、俺にはハニーがいるんだぞ!?」
『う、うん…ごめんなさい?』
憤慨する彼に謝りつつ、なんでそう思ったんだろうと考える。あ、日頃の行動かなぁ。
「(結婚か…)」
『どうしたの?』
「へっ!?あ、ああいや、そっそうだ!チビ太のところに二人で飲みにでも行こうか!」
『?うん』
…………チビ太さんのところに行くと、一人飲んでいるトト子ちゃんがいた。私達は顔を見合わせ、彼女に声をかけた。すると、アルコールで顔を真っ赤にさせたトト子ちゃんが座ったまま私に抱きついてきたので、それを受け止める。
『トト子ちゃん?』
「Aー…石油王望んじゃ駄目なの?」
ぐりぐりお腹に顔を擦りつけるので、くすぐったさに笑いながら、いいと思うけどなぁ、と答える。しかしどうやら聞こえていないようで、愚痴は続く。
「犯罪?何罪?トト子う罪?はいさーせん」
「そんなことないぞ、トト子ちゃん!例え石油王でも運命の相手を探すことは罪じゃないさ!そう、ギルトガイな俺もハニーという運命を」
『カラ松くん、トト子ちゃん帰ったよ』
「えっあれ!?」
ペラペラとイタイ言動をしている間、ずっと彼女は愚痴を漏らして、そして準備があると帰ってしまっていた。
ショックを受けている彼をよそに、チビ太さんにおでんを注文した。
124人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
八京(プロフ) - とても面白くてキュンキュンしました!!続編希望^_^です! (2022年12月20日 14時) (レス) @page31 id: aa00ad229c (このIDを非表示/違反報告)
カラマツ推し ウオタミ - エェェェェェ (2018年9月2日 10時) (レス) id: 587e013d66 (このIDを非表示/違反報告)
差の粉実 - ありがとうサトーさん! (2018年4月23日 17時) (レス) id: e00727f7a5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆぽん酢松(プロフ) - サトーさん» 自分的にはやってほしいです!! (2018年4月21日 22時) (レス) id: bae7925eda (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - とーまさん» こちらこそこんな拙い作品を見てくださり、ありがとうございました!続編については考え中ですが、これからもぼちぼち頑張ります (2018年4月21日 19時) (レス) id: 6beedd7056 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サトー | 作成日時:2017年12月1日 17時