29話 ページ36
「………」
どういう状況なんだこれ!!
事の発端はAが噂の従兄弟を連れて我が家へやってきたことだ。
思わず正座する俺の前には白木悠、といったか?そう、彼がいる。
俺を品定めするように、舐め回すように見ている。正直何言われるかわからないので怖い。
兄弟相手なら「もっとこのナイスガイを見つめてもらっても…いいぜ?」なんて最高にカッコよく言うんだが……
ちなみに彼女は席を外している。お茶受けでも取ってくるらしいが、俺としては早く帰ってきてくれと思う。
要するに、俺と悠…さん?の二人だけだ。ガチゴチに緊張する俺を見て、彼が口を開いた
「…Aのこと、どう思ってる?」
意外…?な質問に何度か目を瞬きさせた後、はっと我にかえって俺は真剣に答えた。脳裏に浮かぶのは俺に笑いかける、愛しい彼女。
「もちろん、心の底から愛している」
「へぇ…嘘偽りはないか?」
無いに決まってる!と言わんばかりに俺は大きく首を横に降った。
そんなことはたとえ天地がひっくり返ってしまおうとも有り得ない。だって、俺が目の前の男に対して嫉妬してしまうほどだ。
それが伝わったのか、彼は苦笑して少しの沈黙のあとに「…そっか」と呟いた。
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サトー(プロフ) - ありがとうございます!面白いと言っていただけるなんて… (2017年10月6日 22時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
女神の姉 - とっても面白いですね!!私の小説とは全然違う (2017年10月6日 21時) (レス) id: 86900be108 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - Ririn☆さん» コメントありがとうございます。胸キュンですか、光栄です! (2017年4月4日 10時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
Ririn☆ - 胸キュンぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ (2017年4月3日 23時) (レス) id: 4ed4e75004 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます。更新はなるべく頑張ります! (2017年3月29日 9時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サトー | 作成日時:2015年12月30日 20時