2話 ページ4
少し前のことだった。カラ松は愛しい彼女、彼の言葉で言うとマイハニーのAにデートに誘うメールを送った。
そんなメールを送ったあと、カラ松は頭を抱え「どうしよう」と情けなく呟いた。
「(急になんだこいつとか思われたりしてないか?うざがられたりしてないか!?)」
カラ松という男は案外臆病なやつである。
あんなにも優しい女の子がそんなことを言うはずがないと信頼し、確信しつつも不安になっていた。
やっぱり取り消そうかと悩んでいると、着信音がなる。どうやら返信がきたようだった。
“勿論だよ!”と書かれている画面を見てカラ松はみるみる笑みが広がっていった。
歓喜の余り意味のない言葉を叫べば「カラ松うるさい!」とチョロ松から苦情が来た。
俺の方がお兄ちゃんなのに…といつもは思うが、喜びでそんなことはどうでもよく、にやけが止まらなかった。
「はっ、はやく返さないとな」
わくわくしながらスマホでやり取りをしていると、二時に橋のところで待ち合わせすることになった。デートだ!!
その時嬉しさでAっぽい可愛らしいうさぎのスタンプを使った。
見た途端Aみたいと思い、思わず買ってしまったものだった。
………引かれてたりしてないか?とまた不安が襲ってきたが、可愛らしい照れてるスタンプが来たので大丈夫らしい。
「……最高にキュートで罪な子猫ちゃんだな…」
君の言葉行動一つで、こんなにも俺という存在を動かすなんて。
「…なんだあのクソ松。きも」
「またあの革ジャン着てるよー!!」
「ほんっと、いったいよね〜」
弟たちにそう言われていることを浮かれる彼は知る由もなかったのであった。
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カラぴはスマホある設定
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サトー(プロフ) - ありがとうございます!面白いと言っていただけるなんて… (2017年10月6日 22時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
女神の姉 - とっても面白いですね!!私の小説とは全然違う (2017年10月6日 21時) (レス) id: 86900be108 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - Ririn☆さん» コメントありがとうございます。胸キュンですか、光栄です! (2017年4月4日 10時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
Ririn☆ - 胸キュンぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ (2017年4月3日 23時) (レス) id: 4ed4e75004 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます。更新はなるべく頑張ります! (2017年3月29日 9時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サトー | 作成日時:2015年12月30日 20時